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入院の経緯:地元の歯医者で親知らずを抜こうとするが、全然麻酔が効かない。
追加追加で6回くらい注射されるも痛みも感覚もバリバリ、唇は痺れているが普段と変わらず普通にしゃべれる。
結局40〜50分麻酔の処置をしたが効かず、紹介状をもらって抜歯はせずに帰宅。
その後隣の市の大きな病院で入院して全身麻酔で3本(右の上、左右の下)をまとめて抜くことに。


◎入院1日目

午後1時半前に病院着、入退院センターで軽く説明を受けた後、今回入院する東棟11階へ向かう。
ナースステーションで身長体重を測り、大部屋に案内される。
身のまわりのことを説明され、後で看護師がくるので部屋で待つように言われて待機するも待てど暮らせど来ない。
暇すぎたのでベッドの机に予め置かれていた浴室に関する案内を読む。
平日の利用時間は10:00〜17:00までで予約制、一人あたり30分の使用、ドライヤー希望なら申し出とのこと。
短っ! 頭と体と顔洗って髪の毛乾かしてたら絶対30分じゃ終わらないよ!
浴室でドライヤーじゃないにしても大部屋だしどこで使えるのか後で聞いてみよう……。

そうしてただ待つには長すぎる30分ほどが経ったくらいで麻酔科医の先生が先に来てしまい、当日の麻酔関連の説明を受けて各書類にサインした。
都合がついたので付き添いで来てもらった父(入院患者は車で来ても駐車場が使えないため送ってもらった)がそろそろ帰ろうかということになり、ナースステーションに声をかけると看護師の説明を受けてから帰るようにとのことだったので再び待つ。

また少し待つとかなり若いイケメンのお兄さんが研修中の女の子を連れてやってきた。
マスクをしてたけれど本当に超絶イケメンで、研修の女の子も絶対このイケメンのこと気になってるでしょって感じだった。
説明を聞いて各書類にサインした後、ついでにお風呂について聞くと、予約とかを確認してからまた来ますと言っていたが全然来なかった。

手術当日はT字帯(ふんどしみたいなの)が必要だと言われていたので、ひとつ上の12階の売店へ。
食べられるうちに食べてやろうと、パンとお菓子も買って、帰宅する父を見送って部屋に戻ってくる。
さっそくパンを食べていると、女の人がやって来て声をかけられた。
「空音さーん」
「(看護師さんかな?)はーい」
「あ、空音さん入っても大丈夫ですか?」
「(やばい今めちゃくちゃパン食べてる)ん〜……はい」
「失礼しまーす、あ、ごめんなさいねまた来ますね!」
ベッドの上でパンを食べる私を見るや否やカーテンを締めて出ていった女の人はそのまま同室の別の患者さんのところへ行って説明を始めた。
聞こえてきた声からしてどうやら薬剤師の人だったらしかった。
まことに申し訳ない。

パンを食べ終えてお菓子には手をつけず薬剤師さんが再び来るのを待っていると、看護師さんらしき人がやってきて診察をすると言って部屋を連れ出された。
大部屋のすぐ近くにある処置室かと思いきや外来の方まで連れていかれて、これがまた広いからなかなか遠い。
他の方の体験ブログ等も読んでいたため、手術前の歯石取りかしらと思いながらついていく。
外来に着くとすぐに中に通され、歯医者さんのいすに座ると主治医じゃない女の人がやってきた。
すぐ終わるというので連れてきてくれた看護師さんは待っていてくれることに。
「じゃあ今からポリッシングしていきますね。歯磨きは上手に出来てるだろうけどね」
「はーい(ポリッシングってなんだ?)」
なんか黄緑色の歯磨き粉っぽいものをつけた歯医者さんにありがちなウィーンウィーンなるやつでゴリゴリ歯を磨かれた。
この歯磨き粉っぽいのがなんだかりんごのようなちょっとすーっとするような感じで結構嫌いじゃない味。笑
下の歯を磨かれ、一度うがいをしてから上の歯を磨かれ、またうがいをしてから今度はフロスで歯の間をキレイにされた。
たまに歯茎に食い込むのが痛くて、絶対血出てるでしょこれと心のなかで悲鳴を上げていた。
かれこれ10〜15分ほど処置を受けた後、主治医の先生がオペで不在だというので別の男の先生が来てくれて私の両手の甲に紫のペンで丸い印をひとつずつつけた。
手術箇所の左右を間違えないようにとのことだったが、私は左右どっちもやるし丸はひとつずつだしで正直書く必要ないのではと思った。
あと歯石取りは歯石がないからなのかやらなかった。

その後大部屋に戻り、ゆっくりする頃には3時半過ぎになっていた。
午後9時以降は食べ物禁止なので今のうちにもぐもぐタイム。
お菓子を食べながらポチポチとこのレポを書いていると、4時過ぎに薬剤師さんがやってきた。
合わない薬やアレルギーがないかなど軽く確認して帰っていった。

ベッドにいるとどうもうとうしてしまい、横になってぼんやりしていると6時前に夕食が運ばれてきた。
メニューは、
・ご飯
・シュウマイ、添えられた味のないナス
・帆立マヨネーズ和え
・洋風肉じゃが
・ふっくら蒸しケーキ(抹茶)
・麦茶
味は、うーんなるほど……な感じ。
シュウマイが一番おいしかった。
そういえば結局お風呂はどうなったんだ、利用時間過ぎてるじゃないか……とふて寝する。

その後はオペを終えた主治医の先生が様子を見に来てくれただけで、後は誰も来ず。
結局自分の担当の看護師さんすらわからず……。
なんじゃそりゃ。
当日私の前に手術を受けるらしい患者さんが同室にいて、その人は当日は顔色見るために化粧は控えてくださいとか色々説明されてたが私は何も言われず。
いや、事前に調べたしだいたいはわかってるからいいんですけども。
同室のおばあちゃんのいびきがうるさいなか、初日は日付が変わるくらいに就寝。


◎入院2日目(手術当日)

朝7時半過ぎに起こされて体温と血圧と酸素量を測られる。
顔を拭くタオルと、10時頃に着替えるようにと手術着を渡される。
寝起きは乾燥なのか喉が痛く、ちょっとしんどかったが飲み物は朝6時から手術が終わるまで飲めないので我慢。
私の手術は2番目なのでおそらく夕方までかかります。
食べられないのはまだしも飲めないのがつらい……。

二度寝してうとうとしていると、9時半頃に看護師さんが来て点滴をされた。
私は血管が細いようで採血でも毎回いろいろ試されるのですが、今回一発で刺してくれた。
しかし男の人だったからか、いつものようにぐりぐり擦られたり叩かれたりはしませんでしたが、普段の採血よりかなり痛い。
大人になって記憶があるなかでは点滴は初めてなのですが、本当に小さい頃は小児喘息でよく入院してたらしいので幼い頃の私はきっと耐えていたのでしょう。
とにかく邪魔だし違和感あるしで不便ですが、手術まで待機します。

合間に来た看護師さんが「これ持っていっちゃいますね」とT字帯を持っていってしまった。
術後につけられて帰ってくるパターンなのかと思い、この時はとくに気にせず。

うとうとしていると12時半頃に呼ばれて、手術室へ移動。
点滴をガラガラ引いて自分で歩いていく。
手術室に到着すると先生が何人もいて、スピーディーに手術の準備を始めた。
点滴が刺さっているところから麻酔が入れられるが、血管が痛くなる作用があるようで確かに痛い。
先生の手を握り締めて深呼吸しているうちに意識を失っていた。

声をかけられて目を覚ますとまだ手術室にいたが、すでに手術は終わったようでぼんやりしているうちにベッドに移されてそのまま病室に運ばれた。
全身麻酔中は呼吸が止まってしまうので鼻から管を入れられるのだが聞いていたような鼻と喉の違和感はまだないものの、やたら喘息っぽい咳が出る。
全身麻酔は2回目なのですが、今回は咳が出るくらいで吐き気や不快感はまるでなし。
1回目は目眩とよくわからない不快感でのたうち回ったのでここでひと安心。
それとしゃべりづらいがはっきりと聞き取れるくらいにはしゃべれた。

病室に帰ってくると、まさかのトイレに行きたくなってきた。
看護師さんに言うものの3時間は安静でベッドから動いてはいけないと言われ、我慢できないようなら尿瓶でと言われて即断った。
トイレが病室を出てすぐ隣にあるので途中でこっそり一人で行こうとしたら看護師さんに見つかってしまい苦しい言い訳をしながらベッドに戻った。
正直3時間もつ気がしなかったが、奇跡的に耐えることが出来た。
待っている間に気づいたが、手術中に採血があったのだが刺された周辺が内出血で青あざになっていて刺された部分は赤黒くなっていた。
これは私の採血あるある……押すと痛い。
あと近くに一度失敗された痕もあった笑

7時過ぎに看護師さんがやってきてトイレに行くことが出来た。
そういえばT字帯ではなく普通にパンツをはいていた。
体温と血圧と酸素量を測って帰っていき、今日はこれで終了。
鼻をかむと鼻血が出て、口のなかも右側の感覚がない。
やっと飲み物は飲めるようになったけれどものすごく飲みづらいので顔を左に傾けて少しずつ飲む。
とにかくお風呂に入りたいがシャワーすらダメなので洗面台で顔だけ洗った。
頬がふっくらと腫れていた。

8時過ぎくらいに主治医の先生が来て口の中を確認された。
状態もいいようなので明日の朝から食事が食べられるとのことだったが、口は開かないし麻酔がまだ聞いていて感覚がないしで全然食べられる気がしなかった。
右側の感覚がないのは明日には治るのかと尋ねたところ、神経ブロック注射という局所麻酔もお願いしていたのだがそれの効き目が強く12時間ほど作用してしまうというのでとくに問題はなく明日にはましになるとのことだった。
なんだか熱っぽくてしんどいのでこの日は早々に就寝した。


◎入院3日目

朝7時半頃に起こされて体温と血圧と酸素量を測った。
気づけば右側の感覚は戻っていて、頬は変わらず腫れていた。
気になった時にうがいをするようにと電解水を渡され、さっそく使ってみるとなんだか不味いし口の中にねちょねちょしたものが残る。
例えるならなる人とならない人がいるらしいが、カルピスとかを飲んだ後のねちょねちょがもう少し露骨で不快になった感じ。
しかしそのおかげか傷の具合も悪くなく、8時前に朝食が出された。
きざみ食なるものが出たのだが、噛まなくても食べられるのがありがたかった。
メニューが書かれていなかったが、お味噌汁、刷り刻まれたほうれん草とオムレツ、海苔の佃煮、なんかよくわからないけどまぁ美味しい練り物みたいなの。
オムレツが半熟とはまた違う口に入れるとほろほろと解れる不思議な食感……。
不思議だけどもおいしかった。
お粥は全粥だったので半分しか食べられず。
それでもおかずは全部食べられたし水分も問題なく摂れるので今日で点滴をはずしてもらえることに。

10時頃にすぐそこの処置室に呼ばれて、主治医じゃない先生に口の中を消毒された。
口を大きく開けようとすると縫われた傷口がひきつって痛い。
傷口部分を綿のようなもので容赦なくぐりぐりされて痛かった。
最後に電解水でうがいをしたのだが、やっぱりねちょねちょしたものが残る。
ぺっぺっと全部吐き出して処置が完了、さっさと部屋に戻ってきた。

ふと看護師さんがやってきて結局使わなかったT字帯を持ってきた。
レシートがあれば返金できると言われたが部屋のゴミ箱に捨ててしまい、ゴミはすでに回収されてしまっていたためやむなく持ち帰ることに。
要らないなら買わせないでくれよ……。

ベッドに寝転がってYouTubeを見ていると、12時前に昼食が運ばれてきた。
メニューは
・お粥
・メカジキの和風ムニエル
・小松菜とおかか甘醤油和え
・ラタトゥイユ
・とろ〜り杏仁豆腐・麦茶
きざみ食のためどれもすり身とペースト状になっていた。
食べ始めると看護師さんがやってきて点滴を外してくれた。
絶食中に栄養を補うための点滴からは解放されたが、抗生剤等の投与があるため針は刺さったままで短い管を残して腕に固定された。
その後40分ほどかけて8割程度を食べたものの、やはり時間がかかるし完食は難しい。

午後には採血とレントゲンの撮影をした。

やることもなくベッドにいるとどうもうとうとしてしまい、特に何をするでもなく時間が過ぎて6時頃に夕食が運ばれてきた。
動かないのであまりお腹はすいていないがとりあえず食べる。
メニューは
・お粥
・塩たれ焼(鶏)
・醤油味のカニ足といろいろ混ざったもの(詳しくは忘れた)
・大根とにんじんの炒め煮
・マンゴー
・麦茶
例のごとく全部ペースト状で、鶏のやつがおいしかった。
また40分ほどかけて、3食目にしてようやく完食。

最後のひと口を食べたところでちょうど主治医の先生が来て処置室で見てもらうことに。
またぐりぐりされるのか……と思ったが先生は優しくてそこまで痛くなかった。
電解水でのうがいはやっぱりねちょねちょ。
消毒を終えてから抜歯後のレントゲンを見せてもらったが、3本の親知らずは見事になくなっていた。
怖くてまだ自分で口の中を見ていないのだが、部屋に戻ったら歯磨きをするよう指示されたので見てみることにする。
右上の外側の歯茎からぴょんぴょん出ているプラスチックの糸がちくちくするのだが、抜糸まで我慢……。

7時頃に歯磨きをしてみる。
怖いのでゆっくりと慎重に磨いた。
洗面台の鏡で口の中を見てみたが、口が全然開かなくてよく見えない。
左右の下の親知らずは半分生えていたのでそこまでの傷でないようだが、上の親知らずは完全に埋まっているのを広めに切開して掘り起こしたので一番傷が大きい。
いーっとして指で押さえたら右上の傷だけ見えたものの、歯茎がぱんぱんに腫れていてやっぱりちょっとグロい。
顔もまだかなり腫れていて、特に右側の頬が全体的にしこりのようにかたくなっていた。
ついでに顔を洗って化粧水をつけるが、いつもみたいにぺちぺちやると痛いのでこれまたそーっと。

8時頃、歌マクロスプレイ中に看護師さんがやってきて抗生剤を投与される。
ちょうどライブ中だったので中断、フルコンボならず笑

この日は痛みではなく同室のおばあちゃんのいびきが気になってなかなか眠れず、YouTubeで眠くなる音楽を検索してイヤホンを装着しずっとリピートしていた。
しかし眠りかけたところで同室の別の人のところに看護師さんが来たことによって目が覚めてしまう。
そんな感じを繰り返してようやく就寝。


◎入院4日目(最終日)

なかなか眠れなかったこともあり、朝イチ看護師さんに抗生剤を投与された後に即二度寝する。
ここに来て初めて気づいたが、抗生剤と言われて点滴されていたものが生理食塩水だと知る。
よくわからないもののパックにそう書いてあったので、私塩水打たれてたのかと不思議な気分に。

8時前に朝食が運ばれてきてようやく起床。
メニューは
・お粥
・かんぴょう煮
・梅びしお
・海老と豆腐の旨煮
・お味噌汁
・みかん
・牛乳
・麦茶
最後のきざみ食です。
かんぴょう煮以外を完食しました。

その後9時頃にすぐそこの処置室で傷口の確認と消毒。
問題なかったため退院出来ることになり、処置室から帰ってきた頃お迎えも来てくれましたが退院について何も言われていなかったので少し待機することに。
しばらくすると看護師さんが来て抗生剤の点滴が終われば退院していいと言われたのでまたしばらく待機。

なかなか終わらず、結局11時くらいに退院しました。
お会計の方は土曜日だったため出来ず、抜糸に行く時にまとめて払うことに。
いったいいくら請求されるのか怖いですが、限度額認定証を事前に取り寄せていたため8万円台で済みます。
保険の方も通常ただの親知らずの抜糸ではお金はもらえませんが、今回入院したのでそこの手当てはもらえます。

さて大方入院中の流れを書きましたので総括とします。

・すごく腫れるけど普通にしてたら全然痛くはない。
(口を無理に開けようとしたり、飲み込む動作をすると痛みましたがそれくらいなので痛み止めの飲み薬や点滴は一度も要求しませんでした)

・お風呂に入らせてもらえないのがかなりつらい。
(シャワーもNG、お風呂は術後3日からと言われましたが帰ってきて即お風呂に入りました)

・部屋に空きがある、お金に余裕がある場合は個室を選ぶのがオススメ。
(私は病気で入院するわけではないし経費削減でケチって大部屋にしたところ色々とストレスがありましたので個室を推します)

痛みに関しては私個人の感想です。
もちろん痛み止めがないと痛くてしょうがない人もいます。
お風呂に入れなくてつらいのはもう本当につらいの一言です。
入院する部屋に関しては色々と気にしない人は大部屋でも大丈夫だと思います。
私が気になったのは、お年寄りは耳が遠くなってしまうからか声の大きい方が多く、面会に来る方々もお年寄りで昼間はかなり騒がしかったところです。
構ってほしいのかいろんな人にずっと電話をかけ続けている人もいて、もちろん通話中は部屋に響く大きな声でした。
夜はぷすーぷすーと寝息が聞こえ、いびきが響き、自分以外の患者さんのもとに来る看護師さんの気配と音で目覚めることも多々あります。
同室者は全員女性でしたが、女性でもいびきはかきますし周りを気にせず大きい声も出します。
今回の親知らずはまだしも入院するというのは恐らくよほどの事と思いますので、なるべくストレスがないように個室をオススメします。
本当に、気になりそうな方はぜひ個室を検討してください。
2019/05/12 03:20 (0)