One-Night Opera

満たされて影差す
まじわらない視線に絡む指
寂しい引力の巡りあわせ
仮そめならば心は不要
日陰のなか幸せを手さぐり
うち寄せる恍惚に滲むやましさ
死にゆく情けさえ棄てれず
虚言のドレスでくるくる
歯止めの努力をしらない子ども
いびつな慰めあいだと心得ていた
飼いならされて爪痕も残せない
うすれていく名残に縋る
ともに呼吸する間の逃避行
ふれあいながら絶望がみえるよ
所詮は本命代わりの慰み者
こびりつく戯れの刻印
なしくずしに絡まる意図
眠れぬ熱情に触れるは猛毒
裏切りを許せないまま手放せないで側にいる(これが純粋な愛だとも思わない)


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