読書の感想でも…2

前回の日記で「次は本の感想でも」と書いたので誰も期待していない勝手に感想を述べる会を開催しますー

最近は「その女アレックス」とか「ザ・ベスト・オブ・サキ(1)」を読みましたがやはり、「孤島の鬼」を!できるだけネタバレしないように紹介します!


江戸川乱歩といえば明智小五郎、怪人二十面相や少年探偵団シリーズ、その他「人間椅子」などの短編が特に有名でしょうか
正直、私は短編集を何冊かと孤島の鬼くらいしか読んでいないので全然詳しくはないのですが、
ざっくり分類すると「鏡地獄」や「芋虫」などの幻想・怪奇ものと「二銭銅貨」や「D坂の殺人事件」のような推理ものに分けられると思います

しかし!孤島の鬼はなんと、その両方をいっぺんに楽しめる長編作品なのです!

あらすじ
主人公蓑浦は相思相愛の恋人、初代に結婚を申し込みます
しかし蓑浦の大学時代の先輩である諸戸も何故か突然、初代に求婚しだし、初代の母親は恋人である蓑浦よりも家柄の良い諸戸との結婚を薦めます
なかなか縁談が進まない中、ある日初代が殺害されるという事件が起き、蓑浦はある理由から諸戸のことを疑って知り合いの探偵に調査を依頼、そして更なる事件に巻き込まれ……

というお話です
実はこれは本当にだいぶ最初の方だけなのですが、これ以上は何もかもネタバレになってしまうので…
上記のあらすじだけ見るとなんだ、ただの推理小説じゃんと思うかもしれませんが、先に書いたようにこれは推理小説であり怪奇小説であり更には恋愛小説であり冒険小説でもあります
大衆誌の連載として書かれた作品だからか、いろんな要素が盛りだくさんでどんどん先が気になって、長編ですがあっという間に読めてしまいます
当時読んでいた人たちは次の掲載までヤキモキしただろうなあ


ちなみに、孤島の鬼はあちこちの出版社から出ていて私は創元推理文庫と角川文庫の2冊を持っています



大衆誌での連載時には挿絵も載っていたのですが、その挿絵が収録されているのは創元推理文庫だけなんです
私は好きなのですが、当時の絵ですから好みが分かれるでしょうし「イメージと挿絵が違う…」となる方もいらっしゃるかもしれません
なので、当時の雰囲気そのままに読みたい方は創元推理文庫、とりあえずイメージを膨らませて読みたいという方はその他の出版社のものを読むのが良いと思います
私の場合、創元推理文庫から買って読みましたがどうして角川も買ったのかと言いますと表紙がものすごく気に入ったからです
出版社の良いカモです

あと、この作品は漫画にもなっていて表紙の絵がきれいなので読んでみようかと思ったのですがちょっと検索したときに、吉ちゃんという人物がものすごくイメージと違っていてショックだったので止めました
個人的には小説から先に読むのをオススメします

それから電子書籍で読む方に注意してもらいたいのですが、紙書籍にはない登場人物紹介が電子書籍にはあって、それがちょっとだけネタバレになりかねないのです
そこから目を通してしまうと中盤の謎になんとなく察しがついてしまいますし覚えられないほど登場人物が多いわけでもないので是非ともスルーして頂きたいです


感想というか完全に紹介文になってしまいましたが、この本に少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいなーと思います




*0-2017/11/13


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