敬称略 ↑new
■葵はるな
深くて寂しい夜を誰も望んではいない
君は僕を騙すのが上手い
断ち切れないと知っていたさ
伝えたくて、言えなくて
偽りの青空の嘲笑が聞こえる
傷はいつか癒えると知っていた筈なんだけどな
きみの温度と柔らかさを、ぼくは知らない
その眼差しはあの子にあげて
優しい嘘と口づけ
愛を履き違えないで
■真司朗
ぼくは みにくい怪獣でした
針を千本
カナリアごっこ
ねえ、いたいよ、あいたいよ
あなたの手のひらでいつまでも踊らせて
プリーズ・プリーズ・プリーズ
やさしさに賭けるのはずるい
あなたが恋しくなくなる日なんて来なくて良い
瞳の色だろうか、声だろうか
シャーレの中の冬
■じゅの
あいまい
たまっていく未送信
これ以上にはなれなくて
言えない
遠くなる背中
あの子がいるのならば
miss you
涙も出ないくらいの
届くことのない想い
『さようなら』
■睦月
交錯した想い
記憶の中でだけ笑う君
それは、もしもの話で
それでも諦めきれない
生き埋めラブレター
何時までも一緒だと思ってた
部屋に居座る情景
降り続ける雨音
傷口にしみた体温
振幅を停止したメロディ
■綺羅
届かないのはわかってる
こんなにもつらいだなんて
好きでいたいだけなのに
もう少し、このままで
捨てられないままの恋心
もうわからないよ
優しい声に泣きたくなるの
そんな顔しないで
好きじゃないのと言い聞かせても
さよならしようか
■痣
その声は悲しいくらいに響いた
泣いても世界は変わらない
せめて笑っていてください
甘い幻想、辛い現実
知っていたから、知らないふりしてた。
背伸びの仕方なんか分からない
ああ。君は僕の知らない男と、幸せそうにヴァージンロードのその先を歩んで行く。
送信エラー
貴方が好きだった私にさよなら。
僕の頭上はいつも雨
■伊織
心の柔らかいところを抉る
キューピッドは地に堕ちた
嫌い、嫌い、貴方は嫌い
あらあら、またフラれたのね
最初から最期まで花占い
止めて、止して、触らないで
貴方からナイフのプレゼント
黄色い薔薇を握りしめて
痛い、居たい、と泣き腫らす
ナイフを飲み込んで
■お花
嫌われてでもいいから、貴方の関心の中にいたいの
君の目の追う少女は、
幸せになってね
まだ青過ぎた僕はあやまちを犯した
ごめんね、好きだよ。
貴方が一ミリも振り向かないことを知ってる
あなたを嫌いになれたら
私は今日も独りの朝に挨拶するの
■若葉
氷点下マイナス1度の恋
誰よりも、何よりも
恋しいと切ないの中間
君の心には映らない
掃き溜めの愛でもいいから
声にもならない恋でした
■なぎこ
すくわれないね、でもすくってあげるのは僕じゃない
思い出になったってきっとこの苦さは消化しきれない
咀嚼すれば歯がもげる
可愛いのはその名前だけで
無駄に積み上がった私のおもい
なにもいえない(言えない/癒えない)
せかいのはしっこってどこですか、そこで一人でないてきます
でもやっぱり、一人では生きていけない
愛したかったし、愛されたかった
何も知らなければよかった
■彗
乾いた喉から這い上がる想いを飲み込んで、
この感情に名前を付けたら負け
その作り物の笑顔をナイフで裂けたらどれだけ楽だろう
あの忌まわしき五文字を咀嚼せよ
春風が冷ましていく隣の空席にグッバイ
(あれもこれもどれもすべて、神様のシナリオ通りでしょう)
■我妻
どれだけ傷ついてもきみがすき
中身のないマニュアル
五月晴れに目がかすんだ日
ハッピーデイは消滅した
うそつきはよくないね
しずかな部屋で漏れた声
匂いだけが甘ったるい
わたししかしらないなやみ
寂しそうに笑っても虚しいだけだ
せめて夢のなかだけでも幸せをください
■ケイコ
恋は実るというけれど
彼女はしらない
あなたは私を忘れるかしら
「あの子、いい子よ。」
この恋を笑うかい
きれいなあの子(やましい私)
いっそ嫌いに
あなたはとても優しい
愛憎の意味を知る
すべてを捧げるつもりでいた
■琴子
そうしてまた心がすり減っていく
やたらずるい
思い出の中だけは君が隣にいてくれるから好き
寂しく揺れる
膨らむ想いに君の優しい棘を刺してよ
いっそ無意味な愛だねって笑い飛ばしてくれたらよかったのに
きっと、ぜったい、とどかない
ありがとう、優しい色をした恋でした
■声
うん、知ってた。
あなたの視線の先は、
その瞳が欲しかった
捨てるには育ち過ぎました
すきだよ、
自問するのは君と私の距離について
あの子になりたい
笑顔が憎い
初恋のジンクス
少しだけあまい夢をみました
■時兎
たとえあの日の君に後ろ髪をひかれようと
蒲公英が君には似合います
僕を選ばない君の賢さが憎い
君が笑っていてくれるだけで幸せ、なんて嘘だから
僕だけを見てください。
今夜も貴方は夢に来てくれない
貴女にたった一言伝えなかったことを今でも後悔しています
■りあ
好きなのに、好きじゃないフリ
消えた初恋
もう希望すら残っていないのだから
神は幸せを与えてはくれなかった
振らせてください
恋なんて嫌い、って初めて思った
最後のディナー
埃をかぶったアルバム
隣にいない君を寂しく思う
ああ、泣きたくなってきた
■淋夏
忘れられた左手の薬指
ただの傍観者に過ぎない
離れてゆく心と身体
泣き腫らしたわたしのココロ
誘拐されたハートは何処へ
傍にあなたがいるだけで
しあわせなんてききたくないの
故に蒙るのです
拙い言葉で囁いたのはだあれ
首に残る鬱血痕
■いちる
全部わかってたんだけどね
くすみだすラブソング
あなたの瞳に映るもの
ほら、また君が遠くなる
二秒半後の未来について
散る花びら、零れた雫
あの襟足を忘れられる頃
微笑む魔法をもう一度
あたたかな終末を
こんな気持ちをありがとう
■白兎
涙と共に気持ちも渇れて欲しいのに
君の幸せではなく、君との幸せを願う
心が抉られたような痛み
そんな君が嫌いと嘘を吐いても
全てが空回りだったとは知らずに
いつか、はきっともう来ない
こんな世界なんて要らない
空と共に泣くしかなくて
優しい君が好きだったよ
ほら、上手く笑えてますか
■果汁
ぼやけて消えた君の後ろ姿
かみさまはどこまでも卑怯だ
ぎこちない作り笑いに君は気付いてくれない
何時になってもあの背中を目で追いかけてしまうのです
人を愛することって幸せなことじゃなかったんですね宙ぶらりんな慕情
本物の恋を教えてくれた貴方はもう隣にはいない
感傷にさえひたらせてくれないのですか
やがていつかはやさしい思い出となって
ひとりぼっちの心中
■文子
理系と文系の教育制度を恨む
そのかわい子ちゃんを連れてどこ行くの?
頭と尻尾で泣いている
浴びるほどにもささやかにも私にキスは降ってこない
半世紀も想っている無駄な自信を喪失させてよ
闇に潜み解凍されない自慰行為
ともに身体に流し込んだモダンジャズで今日も眠る
本当は固有名詞で呼んでほしかったよ
ズキズキなんて代物
どうかはっぴいえんどにしてくれませんか?
■卯多
祈ることを諦めた
求め続けたのは応えのない愛情
君が二人いれば良いのにね
(なんて言って、笑ってみせる)
いつだって笑顔を探してた
叶わなくてもかまわない、
なんて滑稽で哀しいのかしら
(あなたと出会う前に戻れたって)
(違う私になったって)
あたしはこうなることを選ぶ、
君は恋人にならない
■choco
手を伸ばしても
見えない瞳
夢見るだけなら自由
誰かが笑った
君と私は縁遠い
好きになったのは
二度と交わらない影
■葵
まだみていたいの
こうして嘘を吐きました
冷たい背中
絡み付くのは思い出ばかり
スイートアナザーガール
(sweet another-girl)
残り香すら与えてはくれないのですか
三つ数えて衣片敷く
馬鹿みたいね
■柳田
全て平等だ、と人は言うけれど
あんたもあたしも意気地なしには変わりないのよ
恋愛に性別はいらないでしょう
こんな俺を気持ち悪く思うだろ?
エロスが影を落としてゆく
あの日から世界は色づき、僕の瞳は暗く沈んだ
訳がわからないと言うひどく醒めた黒目
春風のような柔らかな拒絶
目の前には隘路しかない
やっぱり抑えられるわけなかった
■神凪藍羽
君の笑顔は硝子の向こう
サヨナラぴんくいろ
楽園の想像、エデンの喪失
檸檬は潰れたよ
私の小指に赤い糸は絡まっていた
■有々
すれ違った恋心
君の視線で言葉を飲み込む
募る思いをしまいこんだ
散る花とともに
君の隣に誰がいるの?
もう、この気持ちと心中しちゃうくらうに
あのときの僕はただ君を見てた
思うだけなら、自由なの?
さようならは僕から言います
君がいた世界はカラフルだった
■panda
嘘が私を救う
叶えないならこの愛はなんだ
無理強い
手放した風船は、まるで僕たちを笑うようにふわふわ揺れて、鈍く濁る鉛色の空へ沈んだ。
ビコーズ アイラブユー
喪服
無菌室baby
こちらは不正解
傷痕がよく似合う
両想いがハッピーエンドじゃないなんて聞いてない
■夏陽
あと少しで届きそうだ、なんて思った僕が馬鹿みたいだ
折角綺麗な瞳なのに映すものの愚かさと言ったら
ホープ・オア・ロブ
一つでもいいからきみの感情を与えてください
しつれんしますか
「あなたの為に別れましょう」
彼のとなりで笑ってみたかったなあ
■坂田
今日も駅で2人を見ました
思わせ振りな態度ばかり
彼の薬指に嵌まった指輪を外さんばかりに見つめた「お前は可愛い妹みたいな存在だよ」
目を閉じた貴方が見てるのは紛れもないあの人
上手に笑えてるかな黄色いチューリップが一輪
結局逃げちゃうのはわたしの方で
そうよ、わたしは、まるでエコー
ああ、やっぱり好きだ
■六花
いい子にしてるよ
嘘ばっかり
踏み出しせないのは
案外呆気ない、
なんで泣いてるか分かる?
通り過ぎる横顔
わたしを見て、なんて
君のため、わたしのため
名演技を褒めてちょうだい
■しつな
はじめから繋がらない
口にした途端きえてしまいそうで咥内でいつも溶けちゃうの
甘辛い
世界で一番とおいスキ
月並みな恋
この線の先に
裸
ふたりのあいだ
両手じゃ足りない知らんぷり
■篠田野菊
君が「恋は下らない」と言う度に僕は絶望するんだ
君が慕うのは、誰?
恋愛なんてつまりは勘違い
あの人を目で追う度に私は邪魔な女に気が付いた
君に恋々としがみついていました
この報われない思いはどこに捨てればいいの?
可哀相な男と女
恋情と愛情の違い
数年後君は同窓会で言った「結婚したの」
嗚呼、どうせなら早くに奪い取っていればよかった
■衒女
今夜駅前に六時半だって、あいつが
ルート選択に失望
ばあか、そんなわけねえよ
醜聞のもみ消し役
宝石を奪えるなら君の唇だって奪えたはず
ニュースにすらならない
近くにいる意気地なしに気がついてください
■黒子
あの背に焦がれた
目蓋の裏にこべりつく
掴もうとした手は他人のモノ
絡む視線さえ愛しかった
頭の中で隣りを何度も消した
喉元過ぎれば辛ささえ
決して振り向いてくれない人へ
■篠崎
叶わない恋、終焉を迎えず
傷付けもしてくれない
いつだって優しくて、冷たかった
君の明日は誰の為に存在するのだろう
麗しき恋心を何度憎めど
ねえ、その涙の意味を教えてよ
足りないものを数えるのはやめにしよう
■郁
悲しむのは僕だけでいい
酔生夢死、これでさよなら
あの人を想う貴方の溜め息が憎い
瞳の奥で揺れる感情に、僕は縋っていたいだけなんだ
逃げ出してもたどり着く場所はひとつ
今日もあなたを失った
ねえ泣かないで、心はここに置いていくから
■樫井あぐり
手を繋いで、眼を閉じた
小指を切り落として
通りすがり心中
優しさで私を殺した触れたてのひら振れた視線
僕達は最期まで云わなかった
貴方がいた日のこと
隣にいるのは誰ですか
嘘もつけないくらいの
■桐谷
瞳の奥にいる人
行き先を失った手は空を切った
誰かが言ったそんな法則
きっと貴方はすぐ離れてくれる
アンハッピーエンド
■りず
愛をのせた子羊はあなただけを見つめていることにいつか気付いてくれますように。
名も無き名花
事実を歪曲する
刑期とケーキ
あなたをキライになることがこれ以上なく怖いのです。
触れることすら躊躇うのなら、
来世ではわたしを選んでくれますか?
着信音に糠喜び
忘却すらできない恋なのに
夢へと逃避する
■小谷
少しだけのキス
笑いながら少しだけ泣いた
見つめるだけの背中握りしめることができない右手
あなたが見てくれることはきっとないんだ
隣にいるのが自分ならいいのに
抱きしめた残り香
あなたの机にこっそり口付けた
好きな人ができたんだって
あなたは笑顔で言ってたよ