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By 蓮嘩
2010/07/13
『好き』なんて沢山言ってきた、言葉に軽いも重いもないつもりだったのに、今まで自分が伝えてきた言葉はどれだけ本気が入っていなかったのか自覚させられた。
決意なんて簡単に揺らいで、挨拶さえ出来ずに机に突っ伏すシカマルをただ見てるしかなくて、声を出そうとしてもうまく声にならない。
情けなくて、自分が嫌でなんだか泣けて来そうになった、でも昨晩のヒナタが浮かんでここで泣くのは間違ってると自分を叱咤する。
息を吸ってゆっくりと吐く、僅かに力の抜けた身体、ようやっと教室に足を一歩踏み入れた所で机に突っ伏したシカマルの身体がのそりと起き上がった。
「よう」
「お、はよう」
「今日は、はえーんだな」
「シカマルはいつもこの時間なん?」
「いや、今日はたまたま」
「そっか」
「でもやっぱ眠ぃな‥」
くあっと欠伸をするシカマルにならなんでこんなに早くと聞きたくなったのに、何故か躊躇われた。
勘、とでも言うのだろうか自分の中のなにかがダメだと警告する。
シカマルのダルそうな態度とかはいつもと何ら変わりないのに、なにかそう思わせる空気を今日のシカマルは纏っていた。
せっかく決意した本気の好きを伝えるのさえ躊躇わせる空気に無意識に息を飲む。
けれど一度決めた事を諦めるほど自分の意思は弱くないんだと弱気になった気持ちを再度持ち直してシカマルに向き合う。
「あ、のさ‥」
出てきた声はそんな意思とは反対に弱々しいものだったが、勢いだけで伝えたって本気は伝わらないんだと、いちいち弱気になる自分はもう放って置く。
「シカマル、俺さ‥シカマルのこと‥」
「なぁ、ナルト‥好きって何?」
「え?」
「よく分かんねぇーんだわ、お前よく俺に好きっつーけどよ、好きって何だ?」
まるで自分がいまからシカマルに言わんとしていた事が分かっていたかのようなタイミングで言葉を遮ったシカマル、その問いに俺はただ突っ立てることしか出来なかった。
◇◇◇
そう簡単にシカマルは落とせなくってよ!←
はい、さーせん。
シカマル感情欠落童子になっちゃいました(笑)
お次は‥そうね、お茶さんまーかーせーたー☆
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