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By 蓮嘩
2010/07/01


他人のココロなんて誰にも分からない、でも自分が一番シカマルを好きだって、誰にも負けてないって思う。
男同士とかそんなん関係なくてただシカマルだから好き。そう思ってたけどシカマルの側に女って性別の人がいるだけで黒いモヤモヤしたもんが自分を取り巻いて無性に泣きたくなる。
自分だって女の子は好きだ、いい匂いがして柔らかくて、なのにシカマルの側にいるってだけでキライになる。
いのやサクラちゃん、ヒナタにだって威嚇した時もあったけど逆にふざけるなと怒られた。あんな奴好きになんてならないと豪語する二人にシカマルは格好良いし優しい奴だと反論したのを覚えてる。
威嚇しといてサクラちゃん達にシカマルの良い所を教える自分は本当に馬鹿だと思うし、呆れた様に二人に馬鹿だと言われた。

『いい奴だってのは知ってるわよ』

『そうね、幼馴染みって贔屓目で見てもそれは認めるわ』

『でも、』

好みじゃないからと口を揃えた二人にホッと胸を撫で下ろした。
それからシカマルとサクラちゃん達が話していても黒いモヤモヤしたもんが出てくる事はなかったし、むしろ自分を応援してくれるサクラちゃん達がもっと好きになった。
ありがとうってそんなサクラちゃん達が好きだって伝えたら渋い顔をされたけど。

『そんなアンタだから応援したくなんのよ』

そう言って笑ってくれた優しい笑顔にやっぱり女の子って可愛いなって思わされた。
と、同時にやっぱり女の子が怖くなったのも事実だ。
一つ上だと言うあの人がシカマルと話していて、側にいて、久しぶりの黒いモヤモヤに囚われた。
好きなのに、誰にも負けてないって思うのに見てらんなくて逃げた。
キバが何か言いたそうだったけど、こんな黒いモヤモヤしたもんのままシカマルと笑って帰れなかったんだ。









「こーら、ナルト。そこで腐られてると邪魔なんだけど?」

「邪魔もなにも仕事してないじゃんよ」

「‥‥さーて、生徒は帰る時間だね」

「わー!待った待った!!」

首根っこを掴んで外に放り投げる真似をすれば、わたわたと慌てる姿に仕方なしにその手を離せば、にへらと笑って心にもない謝罪を口にするナルトに僅かに引っ掛かりを覚える。
滅多にないナルトの態度にこりゃ面倒事かなと辺りをつけて、たまには先生らしく生徒のお悩み相談でもしますかと腰を据える。

「十中八九、勉強についてじゃないよね」

「勉強かもしんねぇーじゃん」

「そう?ならこのプリント明日までやってくる?」

「‥うそだってば、先生のイジワル」

もう分かってんだろと恨めしげに睨み拗ねた表情で椅子を軋ませる姿に肩を竦める。
確かに分かってはいるんだけどね、

「そんなに悩むならやめちゃえば?」

「そんなん無理だってば」

「どうして?」

「だって好きなんだもん、自分でも抑えらんない位にシカマルを好きなんだってば」

ここまで好きだと言い切れるナルトはある意味すごいと思うけど、正直いまだからこそだっても思う。
大人になればもっと色んなものにぶち当たって好きだけの一言じゃどうにもならない事がある。
いつかは消えてしまうかもしれないけど、好きだと言えている内はきっと幸せなんだろうね。
それに、

「そそる腰つきしてるもんねシカマルくんは」

お前位の年頃にはたまんないでしょ。
そうおどけてみせたらナルトが青ざめた。
あれ?
なんか間違えた?

「あ、あ、アウトー!!カカシ先生はシカマルに近付くの今後一切禁止だってば!!」

なんでそーなるのよ。






◇◇◇

シリアスって続かないよね(キサマw)
さてと、お次は‥
やはり、いっちゃんよね(笑)
だってカカシ出ちゃったしw
まだなんの先生かも決めてなくってよー(笑)



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