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6/26 3.5
By 恵利
2010/06/26
そうして放課後、シカマルはナルトとの約束のため図書室で時間を潰していた。
「奈良じゃないか」
「げっ…テマリ、さん」
図書室の奥まった、一番ドアから遠く窓の外を伺えるそこでシカマルは本を広げていた。不意に陰った視界に訝しく思った一瞬後にかけられた声につい、本音が漏れた。
「げ、とはいい度胸だな」
「あ゛〜…と、それより何でいるんすか」
やっべ、と表情に出しながら誤魔化すように問えばテマリはシカマルの向かいの椅子を引いて腰掛けながらあっさりと答えた。
「我愛羅を待ってるんだ。お前は?」
「あぁ、成る程。俺はナルト待ちっす」
何時もは校内で会うことも稀な一つ上の彼女とこれで珍しくも本日2度目の邂逅だ。
読んでいる途中だった本に栞を挟んで閉じる。恐らく、どちらかがの相手が来るまで本を読める状況にならないだろう。
「ついでだ。委員会の打ち合わせをするぞ」
「……めんどくせぇ」
逃がすか、とばかりにキラキラしい笑顔を浮かべて閲覧机に広げられていくプリント達にシカマルはぐったりとうなだれた。
―――――
予想以上に長くなった(笑)
止めてもよかったけどせっかくここまで書いてたので…次はいよいよ壱子ね!
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