めーちゃんから

「あのさ、私最近気付いたんだ!」
「自分のアホさにか?」
「これはすごいよ!」
「自分のアホ加減がか?」
「いや、まじで驚くって」
「自分のアホさにか?」
「黙って話聞いてたら酷い物の言い方だな、少しは可哀想とか思わないの?」
「お前のアホ加減には同情に値する」
「君の弱さも同情に値するくらいなのも覚えておけな」
「うっせえ!」
「君もね!」

いや、私だってこんなこと言いたくて言ってんじゃねーよ、まじまじ。だってシルバー君がアホアホ言うから言い返さなきゃって思って。あれだ、本能的なものだよ。気にしないでくれたまえ。…ちょっと言い過ぎたみたいだ、シルバー君が拗ねた。何か哀愁漂ってきてる。何か私が悪いことしたみたいになってるんですけど!え、私あんだけアホアホ言われて1回言い返しただけで私が悪い事になるの?何つーシルバー君マジック!君そんなマジック使ってる暇があったら私への労わりの言葉の1つや2つでも覚えてほしいな。

「シルバーくーん」
「………」
「シールバーくーん、ごめんって、許してよ、口が滑っただけじゃない」
「お前の毒舌には耐えれない、俺の心は弱いんだよ、大事に扱えこのバカ」
「ガラスのハートなんですね、脆いんですね、わかります。1ついいか、アホアホ言われてる私はどうなるの?」
「お前特性がんじょうだろ」
「誰ががんじょうだ。効果抜群の攻撃喰らって立ってられる根性なんて持ち合わせてねーよ。まぁ私に掛かれば…いや、あのさ、こういうこと言いにきたんじゃないんだ私もっとほかに言いたいことがあってきたんですよ」
「何だよ」

そうだ、私は別にシルバー君に「私の特性はがんじょうです」って言いにきたんじゃない。あながちがんじょうも間違いではないが、私の特性は一応マジックガードということにしておいてほしい。何故かというと響きが可愛いからだ。何だかマジックガードという響きに強さと美しさと可愛らしさが感じられる。…いや、だからそうじゃなくて。私の特性の話しとかどうでもいいんだよ。「宇宙にはまだまだわたしたちの知れない星まだわたしたちの知れない星があります」って言われるくらいどうでもいい。何でって、私は別に星とか宇宙とかに興味がないからだ。おい、誰だよ今「精神的に向上心のないものはバカだ」とか言った奴前に出て来い。向上心はないが好奇心はあるぞ!…じゃなくて!私に話しを進めさせてくれ。ああ、とめてるのは私でしたね、申し訳ございません。さて、それでは本題に入りましょう、そうしましょう。

「あのさ、シルバー君」
「何だって」
「な、ナンダッテー!ああもう私をネタに走らせるような事言うなよ、ちょっと黙ってろ」
「はぁ?!お前喧嘩売ってんのか、確実にお前が悪いだろ俺の所為にすんな」
「あーはいはい、それでね、」
「………」
「恋ってしたことある?」
「ぶっ!」
「何故吹いたんだ!シルバー君、何故今吹いた?!」

てっきり笑われるかと思ってたのに!吹き出したシルバー君を見たら、口元を覆いながらふるふると震えてた。え、何こいつ笑ってんの?と思っみるみるうちに耳まで赤くなってらっしゃった。え、何こいつ赤くなってんの?!髪の毛も赤いし、赤くなるし、君はとっても赤が好きなんだね!

「シルバー君どうしたんだい、」
「べ…っ別に、」
「別にって言う割には赤くないですか、ねえちょっと」
「な、何でもねーよ」
「何でもあるよね、絶対あるよ、顔赤いもんオバサンに言ってごらん聞いてあげようじゃないか」
「あ、あのよ…」
「オバサンの部分否定しろよ!「お前別にオバサンじゃないからな」くらい言ってよ!シルバー君は私がオバサンに見えるの?!」
「もうお前面倒くせーよ!ああもうちくしょう何で俺はこんなバカでアホでどうしようもない奴が好きなんだイライラしてきたこのバカ!」
「面倒くさいってどういうこと?!酷くない?!バカでアホでどうしようもない奴がすk…、え?」
「……あ、」
「すき、スキ、好き…いいや、もしかしたらシルバー君は『ススキ』といい間違えたのかもしれない。『スズキ』かかもしれない。『スズキ』かもしれない。」
「バカ、違う!好きってちゃんと言ったからな!」
「あ、え、うん」
「………俺のバカやろう」

思わず固まってしまった。あの、すいません、私が言おうとしてたこと先に言うとか君何様。私の予定していたシチュエーションと全然違うじゃねーか!「恋ってしたことある?」⇒「ねーよ」⇒「私君の事好きなんだ!」計画が台無しじゃないか、ああもう私どうしたらいいの、シルバー君が赤くなった所為だ。恋したことありますよみたいな反応するから乙女心が動いて聞きたくなっちゃったんだ、これはシルバー君が悪いからな。絶対シルバー君が悪い。横で頭を抱えながら屈んでしまったシルバー君、ああもう何て声をかけよう?

「頭痛いの?」
「頭痛すぎる!お前の所為だどうしてくれる!」
「シルバー君のことが好きです!」
「は?」

完全にタイミングを間違えた感が否めない。だってシルバー君がまだ飲み込めてないもん。ああもう、緊張してもいいことないなあ。普段の私でいってれば、ああ、普段の私もこれだから別に支障はないか、いや、あるだろ、普段これとか普段どんだけ支障出てるんだか。シルバー君が今日2度目の赤面を披露してくれた。見てるのは私だけなんでお気になさらず!

「お前のタイミング意味分からん」
「ごめん私も分かんない!とりあえず恥ずかしいから抱き締めて!」
「そっちのが恥ずかしいだろ!」
「じゃあ何かい、シルバー君、君はずっとその赤い顔を私に晒しておくというの?ワーオ!あなたヒーローね!私には到底不可能です!」
「うっせーよ!」

勢いよく抱き着いてきたシルバー君の体温は高かったです、何だかそう思ったら私の体温も上がりました。



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なんともアバウトなリクエストに応えて下さいました、めーちゃんまじ神。(( お言葉に甘えお持ち帰りさせて頂きました^^これからもよろしくお願いしますー!