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天井から垂らされた麻縄が身動き一つ取れないほどきつく身体を縛り上げる。
遊里
(
ゆうり
)
は丸裸で大きく開脚した格好で宙吊りにされ、男の目の前に晒されていた。
「ぁ…あぁっ…ご主人…さま…っ
」
「だんだんいい顔になってきた。まさか興奮しているんじゃないだろうね」
品の良い微笑みに羞恥を煽られ遊里の目に涙が浮かぶ。男は穏やかな表情を崩すことなく乳首を指で挟みきつく捻り上げる。
「あ゛ぁっ! い゛っい゛だ……っ
」
「悪いことをした子にはちゃんとお仕置きをしないと他の使用人に示しがつかない。君が割ったグラスには私の大事な思い出が詰まっていたんだよ。不注意とは言え罰は必要だ。わかるね?」
「あ゛ひっ……
ご…、ごめ゛、なさ……っ
」
乳首を摘まむ指にさらに力が加えられる。潰された乳首を千切れそうなまでに引っ張り、限界まで伸び切ったところでするっと指から弾かれた。
「あ゛……
ぁ……っ
」
「感度は悪くないようだ」
そう言って男は壁に掛けられたあらゆる道具の中から鞭を選んで手に取る。長く太い一本鞭のグリップを握り、その感触を確かめるように一撫でするとすぐにその矛先は遊里へと向けられる。
「ひっ……!」
「新調したばかりの特注品なんだ。早速君の身体で試させてもらおうか」
「い……いや、だ……っ……助けて……っ」
「誰に向かって口を聞いているんだ。これは罰だと言っただろう?」
終始穏やかだった男の声色が一瞬で冷ややかなものに変わる。目を細めて遊里を一瞥し、コツコツと革靴を鳴らして背後に回った。そしてひゅっと風を切る音が聞こえた直後、遊里の背中に強烈な激痛が走った。
「あ゛ァッ―――!
」
悲鳴を上げる遊里に間髪入れず次の一撃が振り下ろされる。
「ひぎい゛ぃいぃっ……!
」
バチンッバチンッと一本の縄が繰り返し遊里の背中を叩き付ける。
「あ゛っ…
ぁ゛っ……
い゛だっ
あ゛あぁぁっ
」
「この程度で音を上げられては困るよ」
「ひっ……あ゛ぎゃぁぁッ
」
白い肌に真っ赤な一本線が描かれ、それが無数に重なって広がっていく。薄っすらと血が滲んでも容赦なく鞭が振るわれた。
「あっ…ぁ゛……
ごしゅじ……さま……っ
お許し…ください
あ゛あぁッ……
」
背中は焼けるように熱く赤く腫れ上がり、遊里は涙を流して懇願する。鞭を振るう腕がピタと止まり、男が前方へ回ると遊里は一瞬安堵の表情を浮かべる。しかし、待っていたのはさらなる拷問だった。
遊里の目の前で男は腕を高く掲げると、僅かに笑みを浮かべて真下へ振り下ろした。鞭の先端がぱっくり開いた遊里の股間の中心を捉えていた。
「あ゛あ゛ぁぁぁぁぁッ……!!
」
突然の激痛に遊里は空中でのたうち回った。天井から吊るされた麻縄がギシギシと揺れる。
「本当の罰はここからだ。覚悟はいいね?」
「ひっ……いや……いやだ……っ、やめっ……え゛え゛ぇぇあ゛ぁ゛ぁッ!
」
再び股間を打たれ、遊里は激しく泣き叫ぶ。それでも男は手を止めることなく鞭を飛ばした。
「ン゛あ゛ぁぁぁッ…
あ゛っひぎッい゛いい!!
」
「君は素質があるよ遊里くん……なかなか初めてで耐えられるものじゃない。一発で気を失ってしまう子も多いんだ」
「う゛っ
あ゛っ……
ぁあ゛っ
い゛っ……
あがッ
あ゛あ゛……っ
」
バシッと皮膚を叩き付ける重い音と遊里の掠れた叫び声が交互に響き合う。遊里のペニスは完全に萎れ赤黒く変色し始めていた。
「た…、助け…っ…ひっく……っあ゛あ゛あぁっ
ひぎい゛ッ
あ゛あ゛ぁぁっ
」
意識が朦朧としてもすぐにまた激痛が容赦なく襲う。
「い゛っ…
いやらぁ……っも゛……ゆる、ひ……っ
」
「君のその苦痛に歪んだ顔……最高に美しいよ……っ」
「あっ
あ゛があ゛っ
はっ
はぁっ
あ゛ぐッ
」
「そろそろ反省できたかい?」
「して…ますっ
してますからあ゛ぁっ……
あ゛ぎい゛ッ……
ゆっ…許し、て…くださっ……
あ゛ああ゛っ
い゛あ゛あぁぁ
」
力強い鞭が睾丸を打ち付け、遊里は目をひん剥いて悲鳴を上げた。まるで小さな子供のように恐怖に怯え切ったペニスからチョロチョロと尿を漏らしていた。それでも男は無慈悲にも追い打ちをかけるように腕を高く振り上げる。
「ひっ……ひぃっ……い、やだ……っ、もお゛……う゛ぅっ打だな゛いでぇ……っ
許してえ゛え゛ぇぇあ゛あ゛ああッ……―――!
」
遊里の絶叫がやがて消え、ついに意識が途絶えた。だらんと力を失った身体がブランコのように宙で揺れていた。
終
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