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「おー、こりゃまたいい眺めだなあ? 久瀬ぇ」
「…っ、ふぐ…! うーッうぐ…っ!!」
「チッ。その腐った目が気に入らねえんだよ」

タオルを噛まされ塞がれた口で呻きながら、久瀬は息を荒くさせた。
空き教室に連れ込まれた瞬間背後から突き飛ばされ、倒れ込んだ久瀬の両腕は背中側できつく縛り上げられた。上手く起き上がることができず身体をよじってもがく。

「はは、活きのいい魚みてぇだな。なぁ、言われた通り縛ったけどコイツどーすんの?」
「どうするってお前、ヤることは一つしかねえだろが」
「お。久しぶりにやっちゃう? アレ」

久瀬を突き飛ばした男が加わって、三人の男がニヤニヤしながら久瀬を取り囲む。

「さーて。乱暴にされたくなきゃ暴れんなよ?」

そう言って一人が久瀬のズボンを脱がし始める。

「ふぐっ…!? ううーッ、んっぐ…! う゛うっ!」

足をじたばたさせる久瀬を容易に押え付け、あっという間に下半身を覆っていたものたちが剥ぎ取られてしまう。久瀬は乱れる呼吸で呻き叫ぶが、今のその姿ではどうすることもできなかった。

「まぁ安心しろって。ローションたっぷりサービスしてやるからよ」

笑いながら言った直後、久瀬は自分の尻に垂れてくるひんやりした感触に声を洩らした。突然イチャモンつけられることも、知らない男に喧嘩を吹っ掛けられることも慣れっこな久瀬であっても、下半身を晒され尻の穴を剥き出しにされるなど想像したこともない屈辱だった。

「うわ、こりゃきつそうだな」

これから男が何をしようとしているのか悟った瞬間、久瀬は血の気を引かせた。ローションが染み渡るアナルに指が一本挿入され、窄みきった穴を拡げていく。さらにそこへ穴から溢れるほどのローションを注ぎ込む。

「ん゛っ…!? う゛っぅう…ぐ…ふぐッ、ぅう゛!」
「せっかくほぐしてやってんのに暴れんなよ。それとも痛くされてーのか?」

ローションをぐちゃぐちゃと掻き回され、徐々に拡がっていくアナルにもう一本指が追加される。久瀬は冷や汗を噴き出しながら唸り声を上げた。

「ま、こんなもんでいいだろ。おいじっとしてろよ? 動いたらマジで裂けるからな」
「ふーッ、う゛ッ…! んんん゛ーッぅう゛!」

暴れる久瀬の脚を両側から二人がかりで抑え込み、チャックを下げた男はペニスを取り出して蕾へ押し当てた。久瀬の息が小刻みに浅く震える。

「はは、ビビってんの? 久瀬」
「ちゃんと可愛がってやるから大人しくしてろよ。いい子にしてりゃ、お前も気持ちよくなれるぜ?」

気休めにもならない言葉を投げかけながら男が狭い穴を抉じ開けて押し挿れると、久瀬は短い悲鳴を上げた。

「う゛ッ…うう゛ッぐ、……ッ!!」
「おー…中はま〇こみてえに柔らけえじゃん」
「ほれ、おまけローション追加してやるよ」

上から覗き込んだ男がボトルに残っていた分を絞り出すように結合部に垂らした。ペニスがゆっくり出し挿れされる度、絡みついた粘液が白く泡立って穴から溢れる。

「はー、すげ…そこら辺の女よりいい穴してんぞコイツ…」
「えっマジかよ。だったら俺も突っ込むわ」
「あー…まずは俺が先に一発出してから、な……ッ」
「ふッ…ん゛ーんんッ…! ん゛う゛ッ、う……! ふぐ…、んぐッ…!?」

徐々に速くなるピストンで肉壁を抉られる最中、久瀬の身体がびくんと仰け反った。

「お。久瀬〜、いいとこ当たっちゃった? 反応わかりやすっ」
「チ〇コ勃ってきてんじゃん。実はこいつも興奮してんじゃねぇの?」
「ん゛んっ! んぅっふっ…っううう、ふっ、ふぐっうう゛っ……! んっふっんんっんうッ」

前立腺を捉えられて腰が震えるほど強烈な刺激が久瀬を襲う。悲鳴に近い呻き声が次第に甘い喘ぎ声に変わっていることに、久瀬以外の男たちは気付いていた。

「エッロい声出しやがって…そんなに気に入ったならもっと突いてやるから悦べよ」
「んん゛ーッ…! んっ、んふッ…ふううっ…! ふぐっ、ふぐううッんーッ!」

男がズプズプと卑猥な音を立てながら激しく突き上げ、根元まで勢い良く押し込むとふうっと大きく息を吐いた。大量の精液がドクドクと中に放出される。

「はぁー…やっぱ中出しは最高だぜ」
「ふぐっ、ふ…っ、ううぅ…ッ」
「泣くなよ久瀬〜。すぐに二本目挿れてやるからさ」

ペニスが引き抜かれヒクヒクと痙攣するアナルにすぐさま別のペニスが捻じ込まれる。嫌でも慣らされていく身体には痛みをはるかに超える快感がもたらされ、久瀬の気力も奪われていく。
男たちが持て余した欲望を吐き出す間、久瀬はひたすら喘ぎ耐えることしかできず、その瞳は次第に虚ろなものへと変わっていった。





「おい。ちゃんと歩けって」

朦朧とする意識の中、尻を一蹴りされた久瀬は一瞬痛みに呻き声を洩らす。
昼休みはとっくに過ぎ、教室ではすでに5限目が始まっている。授業をサボることなど日常茶飯事の男たちにとっては久瀬を解放する理由にはならなかった。気が遠くなるような余興が続けられる。

「聞こえねえのか? 歩けっつってんだろ」

首に巻き付けられたベルト状の首輪をぐいっと引っ張られ、喉が締まる。四つん這い歩行を強いられた久瀬は屈辱に顔を歪め、冷たい廊下の上を男たちにリードを引かれるままに進んだ。
少し前まで男たちに犯され続けたアナルには、ペニス代わりと言わんばかりのバイブが根元までしっかり埋め込まれている。

「屋上まで行ったら逝かせてやるから、それまで我慢しろよ」
「犯しながら一服って最高だよな〜。ノロノロすんなよ久瀬」
「ふっ……ぅうぐっ…、ふっ…ふぐっ……ッ」

快感は高波のように何度も押し寄せてくるのに、まだ一度も久瀬は射精を許されていなかった。ペニスは勃起と萎縮を繰り返し、我慢汁を垂れ流しながら歩く。

「こんなとこ誰かに見られでもしたら学校中の晒し者だなぁ? 久瀬」
「いやそれ、俺たちもヤバイじゃん」
「バーカ。そん時はコイツ置いて逃げるに決まってんだろ(笑)」

小声で愉快気なやり取りが繰り広げられ、久瀬は心が折れそうだった。それでも歩かなければ、早くここから立ち去らなければ。かろうじて残る理性が久瀬の重い足を動かした。

「おら、ケツ緩めてんじゃねぇぞ」
「ッ……ん゛ぐうっ…!」

アナルバイブが抜けそうになると間髪入れず奥まで押し戻される。

「はは、今のでまたチ〇コ勃ってるし。スイッチ入れたらどうなっちゃうわけ?」

面白そうに男がスイッチを入れた途端、バイブの振動が腸内で激しく蠢いた。吐息混じりの声が微かに洩れるのを抑え切れず、喉を震わせて久瀬はうずくまる。

「ぅ……ッ、ん゛…っ! ふ…うぅうぐっ、ん゛ごッ…ううぅっ、〜〜……ッ!」

全身を駆け抜ける刺激に、久瀬のペニスから堪えることのできなかった精液が勢い良く飛び出した。それでも止まらない振動にぴゅっと透明の汁が噴き出し、膝下にすぐに水溜まりのように広がっていく。

「うっわ。こんなとこで潮吹いてんじゃねーよ、面倒くせえな!」
「つーか、何勝手にイッてんだよ? 屋上まで我慢しろっつったろが」
「ぅぅう゛ぅっ…、ぅぐうぅ……ッ」

どうしようもない絶望と屈辱感に理性の欠片ももはや粉々に崩れ落ちた。
完全に支配を許した久瀬は、その後も男たちのなすがままに従うことしかできなかった。


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