「う゛ーッふぐ! うぅーっ」
「はいはい暴れない暴れないー。こっちだって乱暴したくないからさぁ」
学校からの帰り道、道路に停まっていた黒い車から知らない二人組の男が降りてきて突然私の腕を掴んだ。
タオルを噛まされ口を塞がれて、「暴れたら殺すぞ」ってナイフで脅されて、それから無理矢理車に乗せられて……山の奥の倉庫のような場所に連れてこられた。
両脇からがっちり抱えられて歩かされ、コンクリートの床にただ無造作に敷かれただけのマットに座らされる。刈り上げの男が向かい合うように腰を落としてニヤニヤしながら顔を覗き込んだ。
「いいか? 騒いだり逃げようなんて馬鹿なことは考えるなよ。一瞬であの世行きだからな?」
ナイフの背でペチペチと頬を叩かれる。恐怖に震えながら首を小さく縦に振ると、ようやく口からタオルが外された。刈り上げ男がもう一人の刺青の男に声をかける。
「おい、ちゃんと撮れてるだろうな?」
「おっけー。バッチリ」
「よし、じゃあ始めるぞ。脱がせるなよ? 制服のほうが高くつくからな」
「りょうかーい。どれどれ? まずは学生証…っと」
刺青男がカバンの中を漁る。ポケットに手を突っ込み学生証を探し当てるとにんまりと笑みを浮かべた。
「おー、月野莉子ちゃん。正真正銘の高校一年生! いやー間違いなくプレミアもんじゃん。私物も撮っとこ」
「あの借金野郎に娘がいたとはラッキーだったな」
「おっ? 見て、テスト100点だって。なんだー莉子ちゃん頭いいんだ? お父さんは馬鹿なのにねぇ」
男たちが会話を交わしながら制服を捲り上げ、下着をあらわにさせる。抵抗したくてもナイフを向けられた恐怖でできなかった。
「言っとくが、恨むなら親父を恨めよ。俺たちはお前の親父に何度も金貸してやってるのによ。いつまで経っても返さねーのが悪いんだからな」
「知らなかったでしょ〜? 莉子ちゃん。キミのお父さんね、出張で帰ってこないんじゃないよ。借金に借金重ねて必死であちこち逃げ回ってるんだよ。そのうち娘置いて海外逃亡しちゃうかもね」
シングルで育ててくれた父はいつも優しかった。贅沢な暮らしとは言えなかったけど生活に必要なものは買ってくれたし学校にも通えて、不自由だと感じたことはなかった。最近出張ばかりでしばらく家を空けることも多かったけど、それが借金のせいだったなんて……―――。
「ははっ、莉子ちゃんが今からされることお父さんが知ったら泣いちゃうかもねぇ〜。でも悪いのはお父さんだから。頭がいい莉子ちゃんならわかるでしょ? 借りたものは返さなきゃって」
「ほらここに名前とハンコがあるだろ? お前の親父で間違いないよな?」
借用書と書かれた紙切れを目の前に突き付けられる。そこに書かれていた名前は見慣れた父の字で間違いなかった。さらに、三百万という金額を見て言葉を失う。
「ま、こうして金の代わりになるモンが見つかったから親父のことは生かしておいてやるよ。お前が余計な事せず大人しくしててくれりゃーな」
「お父さん救済のためにも頑張ろうねー、莉子ちゃん?」
突然連れ去られてこんな信じがたい事実を突きつけられて恐怖と絶望に押し潰されそうだった。震えながら涙をポロポロ零すと刺青男がカメラを近づける。
「あー泣き顔じゃダメダメ。可愛い顔が台無しじゃーん。はい莉子ちゃん、カメラに向かってピースっ」
軽い口調で言いながらカメラをグッと顔の前まで寄せる。恐怖で動けずにいると刈り上げ男が前髪を掴み引っ張り上げた。
「い゛っ!」
「さっさと言われた通りにしろよ。じゃなきゃお前も、お前の親父も殺すぞ。使いモンにならなきゃ臓器売り飛ばすしかねーんだからよ」
「こいつマジだから殺されちゃうよ? 莉子ちゃん。ほら、カメラに向かってダブルピースっ」
恐怖に怯えながら言われるがまま震える指でピースの形をつくると、背後から刈り上げ男が胸を揉み始める。ブラから乳首を零れさせ、指先で摘まんでくりくりと刺激する。
「…っ」
「もっと笑ってよー。嬉しそうにさぁ」
ピースしたまま引き攣る口の端を上げて笑顔をつくりカメラを見つめる。
「おっいい感じ〜。そのまま、莉子のおま〇こにち〇ぽぶち込んで犯してくださいっておねだりしてごらん?」
「莉子の…お〇んこに……ち〇ぽぶち込んで……犯して、ください……」
「ああ? もっと聞こえる声で言えよ」
乳首が伸びるほど強く引っ張って捻り潰され、身体に激痛が走る。
「い゛だっ、いだい゛っ……!」
「早く言わねーとこのまま乳首引き千切んぞ」
「いい゛っ…、いう、言うからぁ!!」
指先に渾身の力を込める男に恐怖を覚え、涙声で懇願する。
「莉子のお〇んこにっ…ち〇ぽぶち込んで犯してください……!」
「笑え。もっと大声で」
「莉子のおま〇こにっ…! ち〇ぽぶち込んで犯してくださいっ……!」
「笑え。嬉しそうにもっと」
「莉子の! おま〇こにっ! ち〇ぽぶち込んでっ! 犯してください……!」
突きつけられたカメラに向かって無理矢理笑顔を作り、震える声を絞り出して叫ぶと男たちはケラケラ笑った。
「はいおっけー! 和姦成立ーっと!」
「余計なとこは後でカットしとけよ」
男たちの声が徐々に精神を追い詰め、恐怖は次第に絶望へと移り変わっていく。
「お望み通り早速ブチ込んでやるからな」
「ひ……っ」
「前戯とかまどろっこしいのはいらねーからパンツ脱いで跨れ。5秒でやらねーと殺すぞ。はい5、4……」
容赦ないカウントダウンに嫌でも身体が動く。ショーツに指を引っかけて下まで一気に下ろし、男と向かい合う形で膝の上に跨る。
「挿れろ」
「は、入んなっ……」
「挿れろ。二度言わせんなよ。殺されてーのか?」
嗚咽を飲み込み堪えながら、反り立つ肉棒に向かってゆっくりと腰を下ろす。ペニスの先端が割れ目に触れ、そのままさらに進めると狭い膣の入口を抉じ開けるようにペニスがめり込んでくる。恐怖で脚が震え、動きが止まる。
「もったいぶってんじゃねーよ。ったく、面倒くせぇからこっちから挿れてやるよ……ッ!」
勢いをつけた男の肉棒がズブブッと一気に硬い異物が貫通していく。
「あっ、あ゛あ゛ぁぁぁっ―――!」
根元まで捻じ込まれ、身体が大きく仰け反る。
「挿れただけで終わりじゃねーんだからよ。自分で腰振れ」
「う゛っ…うぅ……あ゛ぁっ」
「莉子ちゃんほら笑って。動いて。あんまりカット多いと、最初から撮り直しになっちゃうよー?」
「ううっ、う……あ……ぁ」
終わらせるためには従う他なく、カタカタ震える歯を覗かせて力なく笑みを浮かべた。腰を持ち上げ、また下ろす動作を繰り返す。硬く太い肉棒が内側から下腹部を圧迫し膣壁を擦り上げる。
「ぁっ、んあ……あ゛っ」
「やればできんじゃねーか。手伝ってやるからその調子だぞ」
男が腰を下ろすタイミングに合わせて下から突き上げてくる。
「あぁっあ゛っ、いや、あッ」
「嫌じゃねーだろが。気持ちいいです、だろ?」
「ん゛っあっ、きもち、いいっ…です、あ゛ぁっ!」
「そーか。気持ちいいんだな?」
「ぎもぢっ…い゛っ、いいっ」
言わされるがまま、男の言葉を復唱する。従わなければ今にも殺されてしまいそうな威圧的な笑みを浮かべて男がさらに膣内を激しく抉り貫いた。
「奥、感じるだろ? 子宮に当たって気持ちいいよな?」
「んあっあ゛…ぎも、ぢ…ぎもぢいいっ、い゛い…ッあんっあぁぁ」
「もっとマ〇コ突いて欲しくなるよな」
「欲し…っ、突いてっ、突いでぇ゛っ、はぁっあんっあ゛ぁっ!」
「はっ、たっぷり楽しませてやるためにまずは一発キメてやらねーとな。お互い気持ち良ろうぜ」
腰をガッチリ固定するように掴まれ、男がピストンの動きを荒くする。
「ああ゛ぁっ! あっぁ゛、だめっあ゛あぁ!」
「ローション代わりに精子ぶち込んでやるって言ってんだよ。ほら喜べ。中に出してくださいって言ってみろ」
「ひっい゛…あ、あ゛ぁっ、なか、中に出して、くださ…っ、あっ、ん゛あっああ!」
男が激しく膣を突き上げ、何度も抉るように出し挿れを繰り返す。
「妊娠しちまうかもなぁ? それでも中に欲しいって? ん?」
「あ゛っ、あ゛ひっ…中にっ出して、出して…ッいっあ゛ぁぁっあんっ」
「ふん、お願いされちゃしょうがねーよな。たっぷり中に出してやるから、ッよ……!」
子宮の入口にペニスの先が触れるほど奥深くへと押し込まれる。その先端から、ドクドクと熱いものが膣内に放たれ広がっていく。
「うっ、うぅ……」
「ふー。三日溜め込んでた分たっぷり出してやったぜ。ほら、ケツ上げて見せろ」
「ぁっ……あぁ……」
ゆっくり腰を持ち上げるとペニスの引き抜かれた陰部から精液が溢れ、太腿を伝って垂れ落ちる。背後から撮影していた男がそれを下から映すようにカメラをぐっと寄せた。
「あーあ、莉子ちゃんのおま〇こぱっくり拡がっちゃった。かわいそー。ははっ」
ぐちゃぐちゃに汚された陰部から次々と精液が絞り出されていく。悔しさに身体が震え、涙を堪えて唇を噛み締めた。
「よし、じゃー次はお前がヤッていいぜ。こっちにカメラ貸せ」
「えっ……? なん、で……」
「一発出したくらいで終わるわけねーだろ。こいつが出したら二周目いくからな」
「せっかくヤるなら楽しまなきゃ損だよー? 全部お父さんのせいだからさ。莉子ちゃんは悪くないから、この際思いっきり気持ちよくなっちゃお?」
終わりの見えない地獄に、かろうじて保たれていた理性が一瞬で崩れていくのを感じた。抵抗することもやめ、再び肉棒が埋め込まれていく。
「こりゃいい画が撮れそうだぜ」
「おま〇こ緩んじゃったねぇ、莉子ちゃん。ほらもう一回。カメラに向かってピースっ」
終