昔から皆が羨ましかった。





校舎から少し遠いクィディッチの練習場では、校内寮対抗チームに選抜された飛行学が得意な生徒達が、休日にも関わらず真面目に練習をしている。
3年生以上の生徒達の大半はホグズミートへの許可が出ているので、余程学校に用事がない限り、残っているのは1、2年生だけだ。


天気も良く、暖かいので、外に出ようと進めたのは間違いだった。


ハヅキはクィディッチの練習場を出来るだけ視界にいれないように、背を向けて、極力気にしないよう努めた。


ハヅキの両親は共に純血家系の魔法使いである。
勿論、兄と妹も魔法使いで、現在ホグワーツ魔法魔術学校のスリザリン寮に在籍中。
それが家族皆の自慢であり、鼻高々と話していた。


ハヅキにとって幸運だったのは、家族がマグル嫌いでなかったこと。
魔法界と同様にマグル界についても、隔たりなく知識を持つ柔軟性は、純血魔法族では珍しい。


そう、ハヅキはこの純血家系の唯一の異端児、スクイブであった。















お題より、作成中。
スネイプ教授がスクイブの少女に出会ったら……と、考えてみました。
一族の中で劣等を感じる少女は、両親に恵まれ、ホグワーツを度々訪れています。
魔法使いでなければ“見えない”はずのホグワーツが見える少女の真実は?




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