一足早く地上に舞い戻った現在の若きボンゴレファミリーのボスである綱吉を追って、守護者達が地上へ戻るのを横目に。
雲の守護者、雲雀恭弥は一人違う方向を向いていた。
「ヒバリ?ツナの所に行かないのか?」
山本はそんな雲雀を見てふと足を止めると、中学の時から変わらない好奇心と少しの天然を含んだ瞳で彼を真っ直ぐ見る。
雲雀が不機嫌な表情で振り向けば、山本はニヤリと笑った。
「仕事は終わったんだ。これ以上、君達と群れるつもりはないよ」
「そっか。てっきり葉月さんに早く会いたいのかと思ったんだけどなー」
ところが、そんな山本の挑発など気にもならないのか、彼の返しに一拍置くと。
何を思ったのか雲雀は、艶やかに笑った。
「そうだよ。彼女は寂しがりだからね」
と、楽しそうに続けて。
そして、これ以上無駄な会話などしたくないと言わんばかりに身体を向き直すと、山本の返事を待たず、地下アジトの廊下を進んで行った。
その先にある、風紀財団のアジトを目指して。▼
学級委員長シリーズ、未来編のその後です。
アジト襲撃の話も書きたいのですが、どちらかと言えば再会の方が書きたかったり。
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