当初、神社ごと財団で買い取る予定だった並盛神社は、神主の意思を尊重して、結局、互いに干渉せずに運営していくと決まった。


が、それはあくまでも表向き。


実際、雲雀が度々出入りすればこの場所が“クロ”と断定するに値する有力地になる。
その危険からこの場を守るための代償。


それが、少女だった。


勿論、当初は他社と同様の条件と金額で契約を結ぶ予定だったが。
並盛神社が支払うには、どう逆立ちしても無理な値段。


神主は最後の手段を使ったのだ。


毎日神社の階段を掃除している彼女。
赤い袴を着た少女は、多分まだ、中学か高校生くらいだろう。


真面目ではにかんだ顔の可愛らしい子だ。


その子が今、こうして雲雀の部屋で組み敷かれ、それを「自身の意思だ」と言うのなら。


それはゾクリとするほど背徳感に満ちていた。















裏作品予定です。
巫女さんって……背徳的ですよね?
なんだかウチの雲雀さんは全体的にロリコン趣味かも……。




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