「どういうつもりだい?」
任務が記載された資料を綱吉に投げ付けると、雲雀は苛立ちを隠しもせずに当てつけた。
「どうと言われても、仕事ですよ」
人が良いように柔らかく苦笑する綱吉。
知っているのか知らないのか。
打算があるのかないのか。
彼の意図は上手く読めない。
だが、雲雀に関係がある人物だとは相手に理解させたであろう。
超直感を使っても使わなくとも、先の雲雀の反応を見れば一目瞭然だ。
そのせいか、綱吉は実に楽しそうだ。
まるで悪戯が成功した時のような、そんな風に見える。
「ボンゴレには特にこれといったデメリットはないですし、良い話だと思いますよ」
「こんな草食動物に頼らないといけない程、落ちぶれたわけ?」
「ターゲットは少ないに越した事はないでしょう?」
ニコリと綱吉が笑えば、雲雀は更に不機嫌になる。
今にもトンファーを出して咬み殺しそうだ。
けれど、それでも。
ピリピリとした空間で執務椅子に座り、足を組んだまま優雅な態度を崩さない綱吉。
何を言っても、変わらないであろう事実。
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こんにちは、泥沼が大好きな吉田です。
最近の昼ドラはドロドロが足りないと思っています。
そんな、ドロドロ作品を書いてみたいですね。
黒ツナ大好きー!!
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