「風紀委員になりました、結城葉月です。よろしくお願いします」
各委員会、顔合わせの日。
風紀委員も当然応接室で顔合わせ。
長ランが群がるその中で、1人ブレザーのスカートを靡かせて葉月は笑顔で挨拶をすると、ぺこりと頭を下げた。
当然、周りの風紀委員達は動揺を隠せていない。
また同じメンバーだろうと高を括っていたのが外れ、まさかの女子が来たのだから。
「君、何のつもり?」
そして当然それは、雲雀の機嫌を損ねる原因である。
弱者を極端に嫌う雲雀にとって、女子という存在は論外以外の何物でもないのだ。
「い、委員長。せめて理由を──」
「五月蝿い、黙れ」
慌ててフォローに入ろうとした草壁を一蹴し、誰でも逃げ出しそうな鋭い視線を葉月に送る。
「とても不純な理由だと分かっていますが、」
ところが、そう前置きをした葉月は、雲雀を怖がりもせず真っ直ぐに見て、恥ずかしげもなくはっきりと告白したのである。
「草壁先輩に一目惚れしました。先輩の役に立ちたいです!」
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草壁さんが大好きです。
と、memoでも発言している吉田です。
何故か草壁さんの話を書こうとすると、天然っぽいヒロインちゃんが告白するシーンばかり思い付きます。
……真っ赤な顔で困る、草壁さん、萌え。
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