(有利姉シリーズ)






幸せそうにクッキーを食べる姉貴を見る、これまた幸せそうな部下を見て“あー、彼女とか欲しいな”とか、ちょっぴり思ったのは秘密だ。


だけどさ。


「なぁ、コンラッド」


「なんですか?」


魔族の年齢は見た目×5だと、初めてスタツアした時に教えてもらった。
未だにヴォルフラム以外の正確な年齢は知らないが、大学生風の彼なら日本でいうと大体18〜22歳。
ということは90〜110歳前後がこの名付け親の予想年齢に当たるはずだが。


「あんまり考えたくないんだけどさ──」


何も知らない癖に、何かに感づいているのか、コンラッドは何も言わせないような威圧感ある笑顔をおれに向ける。


魔王サマであるおれに向かって、だ。


だけど、一生頑張ったって絶対勝てない剣豪相手に試合を申し込む馬鹿はいない。
従って“考えたくない”ソレは考えないことにした。


一応、命大切だし。
野球出来なくなるの困るし。


幸せそうにクッキーを食べる姉貴を見る、これまた幸せそうな部下を見て“あー、彼女とか欲しいな”とか、ちょっぴり思ったのは秘密だ。


だけどさ、年齢差ってやっぱりちょっと考えた方が良いんじゃないかな?



(渋谷、ムラケンズ的アドバイスをするとすれば、君には年齢差どころか性別まで考えた方が良い婚約者がいるだろ?)
(まぁ、彼も可愛いといえば可愛いんだろうけどね)




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