アナタならどう立ち回るのかしら?














「ちょっとアンタ、どういうつもり!?」


忍足クンをからかって部室の前に行けば、先ず、そう言われた。
藍場サンに。


「別に本当の事だけれど?」


「私に反抗する気?どうなるか分かっているんでしょうね?」


「出来るものならやってみなさい?悪いけれど、私はアナタとお飯事をするためにマネージャーを承諾したんじゃないの。一々、アナタの茶番に付き合ってられないわ」


現在、よく分からない挑発を受けながらも、頼まれた仕事を熟してていく。
洗濯、ボールの確認、スポーツドリンク作り、部室掃除等々、やることは本当に沢山ある。
これに事務的な合宿の準備や、試合の確認、資料作成等も追加され、まさに猫の手も借りたいという状況だ。


横を見れば、木ノ下サンと岩浪春花サンも無言で仕事をしている。


恐怖からか、こちらを一切見ずに。


「それより藍場サンも仕事をしたらどうなの?口だけではなくて手を動かした方が良いんじゃない?」


真っ当な意見であろうそれに、彼女はふっと笑ってみせた。



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