(悪魔仕掛けの純白の続き)




「んあぁぁっ!!」


背中を軽く浮かせ、与えられる強い刺激に今夜もまたハヅキは飲み込まれてイく。


絶頂を迎えた身体は、ドロリと愛液を滴らせセバスチャンの綺麗な指を汚した。
ハァハァと乱れる呼吸。
生理的に流れる涙。
どれもこれも、ハヅキの外見からは想像もつかないほど蠱惑的だ。


「ハヅキ」


セバスチャンの指がハヅキの火照った頬を撫でる。
優しく、ゆっくりと、まるで何かを求めるように。


ハヅキは困惑した。
普段はこれでオシマイ。
けだるい身体と共に夢の中に落ちるだけなのに。


「セバスチャン、さん?」


──どうしよう?失礼なことをしたのかな?何か、彼の気に食わない態度をとったのかも。


けれど、ハヅキの不安を読み取ったのかセバスチャンは、とても優しく微笑み返した。
闇の中に栄える紅茶色の瞳で。


「お腹は痛くありませんか?」


「あ……」


言いたいことが分かり、ハヅキは頬を朱く染める。
そして小さくコクリと頷き「もう、大丈夫です」と答えた。


先日、ハヅキには女の子の特別な日──所謂、初潮が訪れた。
驚きはしたものの、セバスチャンからきちんと説明を受け、対策も学んだ。
あの日から、ハヅキは大人の女の一員なのだ。



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