「チッ」


リーヴェは舌打ちしながらも、なんとか攻撃を凌いだ。


「その身体でよく防げたもんだな!死の番人!!」


その言葉にリーヴェは身体を強張らせる。
今回は確実にリーヴェの判断ミスだった。














昨日の晩、コンラートと執務室で別れたリーヴェは、ない体力を振り絞って問題の起きた大シマロン兵のアジトまで舞い戻った。
証拠を隠滅されては後が面倒なことになると踏んだリーヴェがアジトに戻ると。
案の定。
そこには既に数人の大シマロン兵が到着した後だった。


「女、お前が潰したのだな?」


嫌な笑顔を向ける男共に剣を構える。


「そうだ。血盟城に直接侵入するなど、馬鹿なことを考えるな」


「ククッ。そんなフラフラな身体でオレ等に勝てると思っているのか?女のくせに生意気だ」


「甘く見られたものだ」


言うが早いか、リーヴェはニヤリと口角を上げると。
次を待たずに大シマロン兵に切り掛かった。


それから、朝まで、長時間に及ぶ戦闘が繰り広げられている。


リーヴェの体力はもう既に底をついていた。
気力だけで戦っていると言っても間違いではない。



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