筋にキス
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※雰囲気がちょっとアダルトちっく、下ネタ注意


チリチリと、焦がすような視線。首筋にそそがれるそれに、ナルトは鬱陶しそうにふりかえった。

「…さっきからなんなんだってばよ、サスケ」

さして広くもないナルトの部屋で、一日の任務を終え、入浴や夕飯をすませたナルトは、椅子に座って明日の任務の為の巻物を読んでいた。呼ばれたサスケは、ベットに腰掛けたまま、何も言わず、ただじぃっとナルトを見つめている。

「…サスケってば、なぁ、シカト?」

もぞり、ナルトがもう一度呼びかけるとサスケはようやく動いた。ベットから立ち上がると、常に無表情をのせている端正な顔で、やっぱり無表情なままナルトへ近づいて来る。

かぷっ

「ぃっ…!…な、な、なにして…っ!」
「…、」

すると何の前触れもなく、サスケがナルトの項へと噛み付いてきた。驚いてナルトが押し返そうとするが、サスケは依然、ナルトの首筋に噛み付いたまま離れない。それどころか、噛み付いたところを舐めたり、そこへキスを落としたりしてきた。

「んぅ…っ、ちょ、サスケ、なにして…っ」
「……」

いつもの夜のお誘いならば、ここでサスケの手がナルトの服の中へ侵入を果たすのだが、今日はそれもなく。サスケの両手はナルトが椅子から立ち上がらないように両肩を上から押さえつけるだけにとどまっている。なにがしたいのか到底予想のつかないサスケの行動にナルトは戸惑って、落とされる唇や舌に切なげに鼻を鳴らすことしかできない。

「…っも…サスケ、やめ…っ」

熱くなってきた体に危機感を覚えたナルトはサスケを思いっきり突き飛ばした。明日はかなりランクの高い任務で、上忍ばかりのフォーマンセルとはいえ、気が抜けないのだ。ここで流されてしまうと後がキツイ。それにサスケもそのマンセルに組み込まれていた。サスケの写輪眼による幻術は、明日の作戦の要になっている。今日も任務の入っていたサスケには休養が必要だ。

「…サスケ?」

突き飛ばされて床に尻餅をついたまま動かないサスケを訝しんでナルトが声をかけた。

「…ナルト、今度、項の写真撮らせてくれ」
「……はァ?」

そうして返ってきた珍妙な言葉に、ナルトから素っ頓狂な声があがる。しかしサスケの端正な顔はいつになく輝いていた。

「悪い、お前の項が綺麗で、今見てたらちょっと食べたくなった」
「え、」
「だがんなことしたらさすがにやべぇしな。それにもう見られなくなるってのも無理だ、耐えきれねぇ」
「は、」
「なら写真で残しときゃいい、と思って。写輪眼でもいいが、ヌくときにわざわざチャクラ使うのもあれだしな…」
「……、」
「ん?大丈夫だ、俺のオカズ以外には使わねェ。もちろん、お前がいないときにだけだ。お前がいるんなら使う必要もねェよ」

なにが大丈夫なんだ、どんな心配してると思ってるんだ。胸の中でぐるぐる渦巻く言葉はたくさんあるが、とりあえず、目の前の端正な顔をいつになく輝かせる恋人を正常に戻すべく、ナルトは渾身の右ストレートをそのお腹に叩き込んだのだった。

end.
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120823
ナルトの項だけで俺はぬける(byサスケ)
首筋にキスは執着の意味があるんですが
これ、ただのフェチですね!!((





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