はと




ピジョット♀/はと

冷酷で無慈悲な零期生の一人。元々は魔女の手持ちだったが今は用無しとされている、が
彼女は例外中の例外。
魔女の足となって各地を飛び回り、零期生の相談役にまでなった零期生の母親的存在。
魔女から真名で呼ぶことを許されているが、二人きりのとき以外は使わなかった。魔女の器
となる素質を備えていたが二度と飛べなくなる程、各地を飛んだため現在魔女に与えられた
別荘にて療養中。

一人称*私
二人称*あなた

「ああ、いらっしゃい。なにもできないけれど、ゆっくりしていって。」
「あなたはどんな世界を見てきたのか、聞かせてくれると嬉しいわ。空はまだ、青いもの。
きっと素敵なままなのね。」


* + * + * + *


家族*拙宅、こくまろ(ウルガモス♂人形)

「こくまろ、ああ、ごめんなさいね。ありがとう、私の為に。」
魔女に連れて来られた人形を介して魔女と連絡を取っている様子。無口な彼は滅多にはとと
口を聞かないが心は繋がっているのか雰囲気は悪くなく、むしろ良い方。
ある夢と秘密の約束をはとと交わしている。


(彼との約束)

魔女にとって自分はただのお気に入りの玩具であることを既に理解している彼女は
魔女の力が弱まる時間、こくまろに家を放火させる。
既に彼の手によって息絶えている彼女の身を焦がす香りは、丹精込めて育てた花達の
香りであろう。
燃え盛る家を呆然と人形と見つめる少女は何を思うのだろうか。


* + * + * + *

特別な人 *上離さん宅、暗愚さん(アバゴーラ♂)
全てに失望し死が訪れる時を待っていたが、こくまろが借りてきた本に挟まっていた手紙から文通をはじめ、枯れ果てた心に少しずつ 水が満ちるように、想いを抱いていった。
こくまろと共に、車椅子を引いて外へ連れ出してくれる彼に特別な感情を持っている。

「 貴方とみる世界は、悪くないと つい思ってしまうの。 」
「 私の魂は まだ 汚れていなかったのね  ・・・ うれしい。ありがとう、暗愚さん 」


― 彼女が死ぬのは もう少し 先の話・・・ なのかもしれない。