小指に約束の印を
(ユノ)


「名前(カタカナ推奨)ちゃん、いつもそのピンキーリング外さないよね」

アタシの担当メイクのオンニがそう言った。

「大切なものなんだね」

そうアタシに微笑む。



左の小指に光るピンキーリング。


「名前(カタカナ推奨)、俺たちが成功したらこのピンキーリングをステージの上で合わせよう。それまで必ずつけること!ね?」

ピンキーリングを片手に持ち、小首を傾げてアタシを覗き込む。

『うん!絶対有名になってステージで合わせようね』

「うん、絶対に。約束」

そう言ってはめられたピンキーリング。

「これ、2つで1つだから」

彼はアタシの小指にキスをした。




このピンキーリングは彼との幼き頃の約束の印。



「はい!名前(カタカナ推奨)ちゃん、メイク完成!」

オンニに肩をポンッと叩かれて、アタシは名字名前(カタカナ推奨)から歌手の名前(カタカナ推奨)に生まれ変わる。



 


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