願うだけ
満たされ欠けるもの
鍵をかけよう
いつか消えるもの
触れたい
儚く遠いもの

ぼくを知らずに生きるのがきみの幸福なのでしょう
きみを恋しく思うのはぼくの勝手なのでしょう

一つずつ心が死んでゆく
一つずつ孤独が増えてゆく

きみはぼくを生かします
きみはぼくを殺しもします

どこまで続いているのでしょう
別れはもうすぐそこです
きみを運ぶ列車
ちぎれた片道切符
全てが整いつつありますが
ぼくには切符がありません

なぜなのか
誰に問わずとも
答えは単純明快です

暗闇で生きるぼくなのです
光の中で生きているきみは眩しすぎたのです

イエスもノーもいりません
真も嘘も不要です

柔らかに微笑むきみだけが世界の全てでありましょう

さようなら
汽笛が急かします

見送りに来たのは間違いです
そもそも出会ったこと自体間違いなのかもしれません

心はここに置いてゆく

いとしい人
麗しすぎたきみ

ただ一つ望みを持てるなら
許されたい
それだけだったのです




phantom of lonely platform





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