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カミカクシ〜マモノ編〜


「なんか……より一層男子っぽくないかなこれ……」

「ナナ、どうしたの!!!」


兄達は雪山を越えてきた

ナナシ「この間、朝起きたら無くなってたんだよ……あははは似合わないよねー」
リョウイチ「似合う似合わないとかの問題じゃないんだ!!」
※補足
カンダ家の髪について。
#長髪のうちの子が髪をのばす・切らない理由

カンダ3兄妹の髪の長い理由は家風。
男は疫病神に憑かれやすく大病を患いやすいと伝えられてきた為、護身用に代々男も女も長く伸ばしてます。
ナナシは長すぎるけど男に間違えられたくないコンプレックスから断固として切っていませんでした。
また、ナナシ本人はあまりその効果に気付いては無かったのですが、厄病神などから身を守る、守護の役割を強く持っていました。


アリマ「ま、待ってください!落ち着いて!何をそんな慌てて……どういう事なのか聞かせてください」
リョウイチ「ああ……突然お騒がせしてしまい、本当に申し訳ない。妹を支えてくださっているみなさんにも、きちんとお話ししなければいけませんね。もちろん、ナナにも…」





イチ兄「いいかい、今のナナもものすごく可愛いし赤ちゃんの頃のナナも思い出すだけで涙が出てくるほど可愛い!!!でもその可愛い妹を守るためなんだ…受け取ってくれ……」
ナナシ「え…うん……と言うかなんで今まで教えてくれなかったの……空って何…?」
イチ兄「小さい頃に教えてしまっては悪戯に怖がらせるだけと思って伏せていたんだ。それにナナは髪を切りたがらないから、安心していたところもあった。空については分からない……」
レイゴ「髪が突然無くなるなんてな…。カミカクシってやつだよな」


アン「なら俺も!!この機会にご両親に挨拶だーー!!」
アリマ「アンディはここに残って」
アン「無念」
アリマ「残って、ちゃんとナナシを守りなさい。男でしょう?」
アン「……ママ…!!」
アリマ「あなたのママじゃない!!」



私は、髪が無くなっちゃって、ちょっと残念だなって思ってただけだったんだよ。本当、ただそれだけだったのに

「怖くなってきちゃったよ」








ありがとう







カンダ家


リョウイチ「ナナには全てを話し、僕達の髪を御守として代わりに持たせました。ただ、きょうだいと言え、どの程度の効果があるかは…」
アリマ「本人の知らないうちに消えてしまったのです…髪の行方は分かりませんが、どうにか取り戻す方法をご存知ではありませんか?」



母「ところで……うちの子(リョウイチ)とはいつからのお付き合いかしら?」
アリマ「はい、(ナナシとは)昨年の5月に…」
父「おお、そうかそうか……親には中々話してくれないからなぁ。それにしてもその若さでしっかりしていて落ち着いていて、なんと頼もしい。うちの(リョウイチ)にぴったりだよ」


………


話し合い終了
アリマ「……さて、ささっとお二人の髪も整えてしまいましょう!お借りしたいものもあるのですが、よろしいでしょうか?」
母「ええ、もちろんよ」
父「庭は危険かもしれん…道場なら何者も入れんから使うといい。片付けついでにあけてこよう」
ケーキ「お義父さま手伝います!」






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