「先生、きょうの夜空いてますか?」

解らない問題があるんですけど、柄にもない笑みを浮かべてそう言うと、先生は俯き困ったような顔をするのだ。先生の手をそっと握り「俺の両親は今夜、いませんから」耳元で低く囁くと先生の頬は赤く染まり、いとも簡単に難問を解いていく先生とはまた違った、俺だけにしか見せない表情を浮かべた。

「南沢くん・・・、」
「待ってますから、今夜」

言って、教室を後にした。
もうすぐ受験だからと母さんが俺を無理やり入らせた、この予備校に通ってそろそろ3ヶ月。最初の頃は部活終わりにここへ通うというのが苦痛でたまらなかったが、近頃では毎日だってここに来たいと思っているくらいだ。それはもちろん、先生がいるから。俺はその先生のことが好きだ。気持ちを伝えた事だってある。そのときは邪魔が入り、結局曖昧なまま終わってしまった、が。おれは中途半端なのが一番嫌いなんだ。

××

俺なりに緊張しながら先生を待つこと、一時間。時間は指定していなかったが、あとどれぐらい待てば、・・・お。考えているうちに、インターホンが鳴る。玄関の扉を開けると、「・・・先生」先生がいた。嬉しさに耐え切れずに思わず先生を抱きしめた。「っみ、南沢くん・・・!」先生のその華奢な体に触れているというだけで欲情してしまう。

「来て、くれたんですね」
「・・・っ」
「・・・なまえ、さん」

目を逸らし、俺の胸に顔を埋める先生。やばい、可愛い。今まで年上の女なんて好きになったことなんてなかったけど、なかなかいいもんだ、年上も。先生限定かもしれないが。「こっち向いてくださいよ」顎をくい、と持ち上げ軽くキスを落とす。そういや先生、・・・じゃなくてなまえさん、こんなに背低かったか。「南沢くん、・・・とりあえず中、入ろう?」そういえばここはまだ玄関だった。それにしてもその上目使いは反則だと思う。

「・・・なまえさん、ッ」
「ぅン、ッ、んン・・・!」

扉を閉じた瞬間、なまえさんの唇にしゃぶりつく。柔らかくて、すげえ甘い。背筋がぞくぞくして、今にでもなまえさんの中に挿れたいなんて思ってしまう。ああでもだめだ。やっと手に入れたなまえさんをじっくりと味わって、感じたいから。そう考えているうちにも舌でなまえさんの口内を犯す。がくがくと震えるなまえさんの脚。そろそろ感じてきたのか。「可愛い、なまえさん」「ッはぁ、・・・は、ッあ」肩で荒い息をするなまえさん。頬は上気して赤く染まり、綺麗な瞳はうっすらと涙を浮かべている。

「ベッド、行きましょうか」

にやりと意地悪く笑い、なまえさんを抱きかかえる。所謂、お姫様抱っこというものだ。なまえさんは一瞬驚いた顔をしたが、程なくその体を俺に委ねた。俺の部屋になまえさんを連れて行き、ベッドにそっと横たわらせる。「み、南沢くん、」なまえさんの潤んだ目が俺を捕らえる。なまえさんに見られてるなんて思うだけでもう限界になりそうだ。

××

「ぅ、ン・・・あッ」
「ん、ンん・・・み、なみ、さわ・・・くん」

なまえさんを苛め倒してやろうと思ってたのにどういうことだ。なまえさんにご奉仕してもらってるなんて。・・・でもそれにしてもこれはやばい。なまえさんの小さな口に俺のが咥えられてる。舌先でちろちろと舐められ、もう本当にイく寸前だ。いや、でも俺はそれを望んでるわけじゃない。

「なまえ・・・ッさん!」
「・・・っん、」

そろそろイきそうだ、というところでなまえさんの肩を掴んでご奉仕を停止させた。なまえさんは驚いた顔をして俺を見上げている。・・・だから上目使いは反則だって。なまえさんをベッドへ押し倒し、強引にスカートを捲る。大人っぽい下着がちらりと見えたが、それもついでに剥ぎ取る。

「あ、南沢くん・・・ッ」
「次は俺の番ですから」

足を閉じて抵抗してくるがそれを無視してなまえさんの秘部に下を這わせる。つん、と主張するそこを舌でつついてみると、それだけでなまえさんの体がびくびくと反応した。さらに、ねっとりと絡んだ愛液をなまえさんのそこに塗りたくる。

「ぃ、ッあ・・・!」
「どうして欲しいんですか?」
「ッ・・・ン、」
「ちゃんと言わなきゃわかりませんよ」

なまえさんの弱いトコロだけを避けて刺激を与え続ける。「教えてくださいよ、せーんせ」さらに追い討ちをかけると、先生のからだがびくりと小さく跳ねた。「み、なみ沢くん、の・・・」「ん?」あああ、なまえさん可愛い。俺におねだりなんかしちゃって。いつもなら賢明で冷静沈着ななまえさんがこんなに乱れるとこを見れるなんて。

「い、挿、れて・・・?」
「・・・正解」

なまえさんのそこにがちがちに固まった俺のを突っ込・・・もうとする、と、あれ?ん?なんかキツいぞ。え?もしかして。もしかすると。まだ先っぽしか入っていないそこに目をやると、真っ赤な血が流れ出していた。うっそだろ。なまえさんを見ると、顔を歪めてシーツをぎゅっと握り締めていた。

「・・・痛い?」
「だい、じょうぶ・・・」
「俺の背中に、腕まわしててください」
「ん・・・」
「爪、立ててもいいです、から」

言いながら、ゆっくりと体重をかけていく。それがなまえさんの中に入り込んでいくと、なまえさんが俺を抱きしめる力も強まった。・・・痛いん、だよな。「あ、ッ・・・南沢くん、すき・・・」なんてなまえさんが急に言ったから、俺の背筋にぞくぞくと何かが走り抜けた。そういえば今俺、なまえさんを抱いてるんだ。あの、先生を。

「、・・・入りました」
「っう、ん」
「う・・・ごいて、いいですか?」

俺の問いかけに、小さく頷くなまえさん。そんな顔されたら、手加減、出来ないです。ゆっくりと律動を始める。ずん、と何度も最奥を突く度に跳ねるなまえさんの小さな体がなんとも愛しい。なまえさんの額に触れるだけのキスをし、腰を両手で掴む。

「い・・・ッき、ますよ・・・?」
「ン、ッあ、・・・ッあ、!」

たぶんなまえさんの耳に俺の声は届いていないんだろうけど。思い切りなまえさんに俺を突きつけ、最後はなまえさんの体にぶちまけてしまった。裸のなまえさんにかかった俺の液が、なんとも言えぬ厭らしさを演出している。

「・・・南沢くん、すき」
「俺もです」

にっこりと安心したように微笑んだ後、なまえさんは眠りに落ちてしまった。ああ可愛い。さらさらの髪を撫で、俺もその隣に横たわる。なまえさんとの出会いやらなまえさんとの数少ない思い出をスライドしながら、俺も眠りについてしまった。そういえば、もうすぐで母さんが帰ってくるな。・・・まあ、いいか。
おやすみ。


りについたトル
きみはまだ、こども

20120406
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