05.


 相変わらず創介の周りには女の子がいっぱいだ。毎日違う女がいるのはご愛嬌、今日はギャル系が三人程彼を取り囲んでいる。

 右からゆうちむ、かぁりん、まぁきてぃーぬというよく分からない女子同士のあだ名がある。

――優香でゆうちむ、香里でかぁりんは分かるんだけどマキでまぁきてぃーぬって何だ。てぃーぬってどこから来たんだろう……

 そんなどうでも良い事を考えながら創介は実はまだ三人の区別がつききっていない事を隠しながら彼女達の顔を見比べていた。

「え〜創介、ご飯ないのー? じゃあまぁが作りにいってあげる」
「まぁきてぃズルイよ抜けがけー。かぁりんとゆうちむも行くしー」
「おーおー、みんな来て来て。みんなで楽しく作ってよ、うんうん」

 とまぁ適当な相槌を打っていた時、だ。そんな雰囲気に構いもなく介入してくる一人の、生徒。

「おい」
「ふぇー?」

 傍から見ればさぞかし学校に何しにきてるんだ、と言いたくなる様な光景であっただろうが創介にとって学校とはこういうもんだった。で、まあ覇気の無い顔を持ち上げると――。

「? 何か?」

 クラスであまり喋ったことの無い、セラがいた。特に用事が無い限りは全く話すことの無い相手だ。

「――お前の家。今、手伝いを募集してるって昨日募集かけてるの見たんだけど」
「へっ」

 早口に言うなりセラは女の子をほとんど押しのける勢いで迫ってきたかと思うと、胸倉を引っつかんできた。

「!?!?!?」
「僕を雇え、何でも細かに対応してやる!」
「は、はぁあ!?」

 創介だけでない、周囲にいた女の子は勿論クラス中が静まり返った瞬間であった。ある意味クラスのど真ん中で好きだ! と告白された時よりもその衝撃レベルといったらでかかったかもしれない。




ギャル系のあだ名ってこういう感じだよね
くみっきーとか何とかてぃとか
何とかたむ みたいな。
かわいい。
ギャル系の子は結構好き。
つーちゃんとかかわいいと思う。








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