UA36

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終結


「おい、凌。いつまでも寝てんなよ」

声と共に横っ面をベシベシと叩かれ意識が浮上する。周りを見れば、狂屋の頭が居て武装の面々も居る。

「頭、俺…」

「謝るのは後だ。勝手やらかしたバツだ、凌。あのタコぶちのめせよ」

てっきりぶちギレられるかと思ってたが、ニカッと笑って 狂屋の頭をぶちのめせと、そう言われる。散々ボコられ身体は痛ェけど、やるしかねーよなァ。足踏ん張って立ってメンチ切れば気合い充分。


「ぶッ殺してやらァ!おらァ!」
「そんなボロボロのガキに俺の相手させるだと!なめるのもいい加減にしろよ!」


それからは無我夢中で、気付けば狂屋の頭はぶっ倒れてた。喧嘩が終わってからは、ゲン兄ィのバイクのケツに乗せてもらって溜まり場に行った。

今回俺の突っ走った行動は、助けた中坊の証言があったみてェで不問になった。あの場所が分かったのも、あの中坊が武装の人間に教えてくれたらしい。殴ってから狂屋のやつだって気付いたってのも報告すれば、それはそれは爆笑されたけども。

爆笑されてもそんなの気にならねーくらい
今日は疲れたし早く帰って寝てェよ

まァ、そんなこんなで何とも締まりの無ェ終わり方になっちまったけど。抗争は終わった。





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