決別と決意 2/2寮に戻ると、セブルスはもう起きて制服に着替えていた。
「ホルター、どこへ行っていたんだ」
むすっとして僕に聞いてきた
「うん…ちょっとね」
笑ってごまかす僕を、セブルスはずっとにらんでいた。
「お前、泣いたのか?」
「えっ!?」
びっくりした。
「なんでわかったの」
「目が赤い。それに痕もついてる」
そういうと、セブルスは濡れたハンカチで僕の顔をごしごしと拭いた。
「ちょ、ちょっと、セブルス!?」
「何だ」
「自分でできるから!」
「自分じゃ自分の顔が見えないだろ」
「じゃあ顔洗ってくるから!」
「そんなアホ面で外に出るのか?」
「うぅ…」
「ほら、あとはこれで目を冷やしておけ。」
セブルスは頑なに優しかった。
僕が今まで、どれだけ嫌われていたかがわかる。
本当のスネイプ先生は、ずっとずっと優しかった。
prev|next