少し不思議な世界

自分の人生を堂々と
歩けない少年
と、
自分の人生の幕を
閉じなくてはいけない
おもちゃたち


mansion

深い深い森の奥、誰も立ち入らないような場所に、その屋敷はありました。
そこには、たくさんのおもちゃが捨てられていました。もう必要とされなくなって、ゴミとなってしまったおもちゃたちは、強く願いました。

「また愛されたい。」

そんな思いが、どんどん強くなって、いつからか、夜な夜な迷いこんだ人間を誘い込むようになりました。
自分たちの淋しさを埋めるように、楽しい時間を演出しては、人間を帰らせないように呪いをかけました。

そして、少年は、運悪くその屋敷に迷い込んでしまったのです。


toy

人間に長く深く愛されたおもちゃたちは、人の姿になることが出来きた。
人間からの愛された記憶が、おもちゃたちの命の源。なので、持ち主から捨てられたとしても、<本体が壊されない><愛がなくならない>限り生き続けることができる。
幽霊という訳ではないので、物に触れたりできる。自由。みんな、自分の好きなように生活している。

みんなそれぞれ願いが1つだけある。


devil

色んな思いを食べる生き物。自由気ままで、自分がよければそれでいい奴ばかり。
もし悪魔に「興味」という感情を食べられたら、その人の1番持っていた「興味」がなくなってしまう。しかし、思いや、感情というものは、完全になくならないので、人間にはさほど影響はない。

おもちゃたちは、自分の中にある愛を食べられてしまうわけにはいかないので、悪魔が最大の敵。


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