謙也→ | ナノ


謙也「なぁユウジ、久しぶりに練習付き合うてくれへん?」

ユウジ「練習て。部活あるやん」

謙也「テニスやなくてバンドの」

ユウジ「ああ、ええで。また財前にどやされたんか」

謙也「俺のバスドラがおかしいって。ホンマ言いたい放題やであいつ」

ユウジ「バンドは個性で押すのも難しいしな。ケン坊も来れるか聞いてみるわ」

謙也「や、あの、出来たら二人で」

ユウジ「は?俺ベースやぞ」

謙也「ええやん!ドラムとベースだけでも練習出来るやろ?」

ユウジ「…そうやけど」

謙也「ドラムとベースはペアやねんて。夫婦みたいに噛み合うのが理想らしいし!」

ユウジ「なんや急に。どんな夫婦や。ちゅーか俺のパートナーは小春やからお前とそういう関係になっても微塵も嬉しないねん」

謙也「……せやな…」

ユウジ「演奏してる謙也がかっこええとは思う」

謙也「なぜそこで持ち上げる」

ユウジ「凹ませっぱなしやと面倒やから」


俺のビートは少しも君の心に刻まれないのだろうか
2012/09/13