裏ネタ | ナノ

行為の時、内臓が侵される感覚に知念はただ苦しげに喘ぐ。僅かな快楽でもあればそれにすがりたくなるくらいに、千歳との交わりは激しく、暴力に近い。
ただ、千歳は知念に暴力を振るうから感じるという嗜好を持ち合わせている訳ではない。そういう事に興味もない彼だが、そうなってしまう。
乱暴に打ち付けてくる腰の衝撃に知念はくらくらと意識の狭間をさ迷いそうになる。気持ちが良いと思えるのは、千歳の快感に歪む顔や、囁かれる自分の名前だけ。それだけでも、充分だった。

破壊行為
2012/04/28
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