裏ネタ | ナノ

裸になるだけならまだ良かった。
告白をして触れ合ってという段階は過ぎている。
恐らくは恋人、なのだけど。恋人だからと言ってなんでも言うことを聞くのは間違いかと今更思ってしまった。

白石クンは俺を拘束してみたいということを、お願い、してきた。プレイとして。そういう俺が見たいって。

だけど承諾した俺に見せてきたのは紐や縄じゃなかった。
白くて柔らかい生地の、繊細な模様から成るレース。太めなそれはきつく食い込んでくることはないものの、見た目的に不釣り合いすぎてやや不快だ。筋肉はきっちりついているし、肌も浅黒い方なのではっきり言って似合わない。我ながら貶すより他ないというのも悲しいが、そうセンスが悪いとは自分で思っていないので、言い切れる。
これでは嫌がらせに近い。

「君、こんなの見て楽しい?」

俺が問うと、言葉を用意してましたとばかりに口を開いた。

ラブラッピング
2012/09/28
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