我ながら最低だ。
謙也が苦しめば苦しむほど興奮して、下半身に熱が集まる。
痛みに呻く姿でないだけマシと言ってもいいのだろうか、俺は謙也が快楽に泣く姿にしかそそられなくて。

一度出しただけでスッキリする男としての性欲を、ねじ曲げた。至るところを性感帯にしてドライで何度も果てさせるのが最近のお気に入り。
自分のものを捩じ込まなくてもそれだけで満足してしまう。
だからか、謙也は自分でなくてもいいだろうと言う。けれど俺は、謙也相手でしかそうしたいとは思わないのだ。
はしたなくだらしない顔が、とてもかわいいから。

星が見えるくらい気持ち良くしてあげる(side:s)
2012/09/09