裏ネタ | ナノ

ドッペルゲンガーって、何人見たら死んでしまうんやったっけ。前にネットで見たはずやのに、今はパッと出てこない。

俺は自分の部屋に居て、クローゼットの前に突っ立っていた。
俺の意思でそうしている訳ではない。しかも部活中だったから格好はユニフォームのまま。
気付けばそこに居た。一瞬の内に何かが起こったらしい。
しかしなかなか、状況を把握するに至らない。目を見開いたまま暫く瞬きも忘れて見てしまったものがある。それは俺だった。同じ顔、同じ声をして、ベッドで蛙の解剖みたいな格好をしていた。
白石部長の下で。
組み敷かれている自分も俺を見たままで、口が時々堪えきれないように声を漏らした。

俺は謙也さんと付き合ってるし、謙也さんとしか寝ない。それに抱く側だ。

同じなのにまるで別物の自分が居て、俺自身も存在してて、本当に訳が分からない空間だった。

ただ悪夢には違いないだろうと思う。自分の喘ぎ声を聞き、自分にとって恋人でない人間とのセックスを見るのは流石にショックだった。


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お前も、俺?から、統一させるためにタイトル変えてます。
歌劇DVD見たよ記念のつもりでした。

ダブル1
2012/07/07
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