裏ネタ | ナノ

犬みたいだなって皆が口を揃えて言う。俺は実際犬なのかもしれない。小学校は別だったのに、その期間も会う度永四郎の言う事を聞いていた。躾は年齢が一桁の時に施されていたんだ。
だけど今はただの犬じゃない。それを知っているのは俺の内面を理解する極僅かで、永四郎も入っている。
何時間だったか異様に掛かる髪型を滅茶苦茶に崩してやって、整髪料にまみれた手で髪の毛を掴んだ。後ろから立ちバックで突き上げると高い声が上がる。

「犬とヤって恥ずかしくねーのか」
「う、ちが、っ甲斐クンは、犬じゃ、」
「はあ?今日俺に『ワンって吠えてごらんよ』とか、皆の前で恥かかせたのお前だろ」
「冗談、だよ、ねえ…っもっと動いて、」

立ちバックが好きな永四郎は自分で腰を振り始める。どっちが犬だよ。発情しやがってカマ野郎。

でも、キスしたい。

「永四郎の…唇に、舌入れたい」
「んっ、うん、いれていいよ」
「このままじゃ無理。バックじゃなくてもいい?」
「もちろん、」

体勢を変えるとすぐに足を開いて。突っ込んで射精したいけれど、堪えて唾液をごくりと飲む。
思い通りにいくかよと言い放てば涙を浮かべる。俺に媚びる視線を寄越す変態。
待て、が出来なくなり、がっついて唇に噛みついた。
永四郎が熱い吐息をこぼすみたいに笑ったのを聞いて、条件反射みたいに息をあらげた。

疑似獣姦
2012/05/03
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