学校の掃除機が新しいのになっとった。前のは吸引力がごっつ弱かった。掃除機かこれ、と思っとったぐらいや。その前のと比べると今の掃除機は吸引力抜群らしい。白石曰く「これな、めちゃくちゃ埃吸いとるんやで。俺もついつい興奮してな、絶頂!とか口走ったくらいや」らしい。ッハ!所詮はただの掃除機やないかい。掃除機にエクスたるなや。
でもあの掃除機より吸引力が良いのはありがたい。前よりも速く掃除ができる。

「つうわけで掃除機借りてきた!」
「でかした謙也!」

俺らは今部室の掃除をしよる。んで掃除機の話ききよったら使いたくなったっちゅー話や。

「俺かけたい。これごっつエエから一度使ったら止められへんねん。」
「お前は掃除機中毒者か。俺も使ってみたいんや。白石部長やろ?部員の願い事聞くんも仕事のひとつやないんか?」
「そんなんしらん。さぁジャンケンやるで」

こうなったら白石とジャンケンしてどっちが掃除機かけるか決める。つうか白石かけたことあるんやから俺にかけさせろや。

ジャンケン、ぽん

「白石悪いな。勝ったもん勝ちや」

「なんやそのどや顔、むっちゃ腹立つ」

見事ジャンケンに勝利した俺は掃除機をかける。吸引力抜群や。やばいなこれ、みるみる埃吸ってくやん。

「やっばいなこれ、てっ、ぬわああああああ!」
「んー、どないした謙也ー?」

「タオルまで吸ってもうた‥恐るべき吸引力‥‥」

「感動するのもエエけど、壊しても俺知らんからな」


-----------------

20110403
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -