「随分ご機嫌だね赤也」 「そうなんっすよ〜!話聞いてくれます?」 最近俺はポケモンにハマっている。基本的に格ゲーばっかしてるけど幸村部長がポケモンをやってたから俺もやってみようと思った。そしてハマってしまったという訳だ。 「実はあとちょっとでゾロアが進化しそうなんっすよ〜」 「へぇ、よかったじゃないか」 そう、もうすぐゾロアが進化する。俺が大事に大事に育てたゾロア。こいつがもうすぐ進化する。授業中育てたかいがあったぜ。 「見てくださいよ!」 「もうすぐレベルアップだね」 「ちゃっちゃと敵倒して進化させるっす!」 俺は適当なやつを見つけてバトルをしかけた。順調に倒していく。俺のゾロアをナメんなよ。 「っしゃー!勝った!やっと進化するぜ!どれだけ頑張ったことか‥」 「どれどれ‥‥えいっ」 「えっ、何するんすか!」 あり得ねぇ!幸村部長が進化中にBボタン押しやがった‥進化流れたじゃねぇかよ‥ 「すまない、手が滑ったみたいで」 「今のぜってぇーわざとですよね」 「手が滑ったんだよ」 「‥‥‥」 「そんなに睨まないでよ。お詫びに赤也が欲しがってたピカチュウあげるからさ」 「‥‥‥まじっすか?」 「本当、こいつ飽きてきたし」 「早く通信しましょう!」 進化を阻止されたのにはムカついたがピカチュウが貰えるんなら話は別。だって部長のピカチュウのレベル70とかだったはず。てかなんで進化させねーんだろ。まぁいいや、図鑑埋めれるし。 「あざーっす!って、名前‥」 「まぁ、こき使ってやってよ」 ピカチュウの名前が『さなだ』だった ---------- 201103 |