「見てみ、これカルピスの新作」

嫌な予感がする。あのチョコレートソーダの一件でブン太が新作の飲み物を持ってくるのは怖い。しかしここでそれを見なかったら後が面倒だから避けるに避けれない。俺は予感が当たらないことを祈りつつブン太の持ってきたそれを見る

「‥‥‥チョコレートカルピス?」
「朝コンビニに寄ったらあったんだよ。即買いしちまったぜ、飲む?」
「ブンちゃん忘れたんか?俺それ系ホントに無理じゃ」
「あん時のチョコレートソーダ?おいしくね」
「まずい。だけもうそんなん飲みたくなか」
「あー、わかったよ」
「(!)ブンちゃんやっぱりそれ欲しいナリ」
「はぁ?ついさっきいらねぇつっただろい」
「気分変わった」
「嘘つくなよ」
「プリッ」
「で、なんに使いたいわけ?」
「幸村に飲ます」

あの時幸村は結局チョコレートソーダを飲まなかった。俺に勧めてきたくせに飲まないとは。だから今回は幸村が飲むべきだ。

「本気か仁王」
「本気じゃ。幸村どこにおる?」
「お前の真後ろ」
「は?」

「俺に何か用?」

いつから俺の真後ろにいたんだ。メリーさんかお前さん‥‥内心混乱しつつも俺は幸村に例の物を渡した

「これ飲めばいいの?」
「拒否せんのか」
「別にいいよ」
「二人とも忘れてねぇか、それ俺n「ブン太もらうね」
「‥‥どうぞ」
「(ゴクゴク)で?」
「で?って、どうじゃった?」
「別に、普通」

なんだこの不完全燃焼。

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201102
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