白石部長はなんでもできると思っとった。でも今まさに目の前で一輪車に乗れない部長がおる。事の始まりはうちの顧問が何故か一輪車を持って来たんや。まぁみんなくいつきよってな、遠山とかめちゃくちゃはしゃいどったで。千歳先輩と仲よう乗りよるわ。だけど一人だけくいつかん奴がおってん。それが白石部長やったっちゅう話。テニスの聖書も一輪車の前じゃダメダメやな。さっきから壁を支えに一輪車乗っとるけど進めてへんし。

「白石見てみぃー!この速さ!スピードスターは一輪車に乗っても健在やで!」
「謙也うっざいわ。こけろまじこけろガチでこけろ」

謙也先輩が猛烈なスピードで一輪車こぎながら自慢しよるもんやから白石部長不機嫌なってもうた

「んんーっ、絶頂!」
「ユウジ俺のモノマネすんなや!」

「ユウくーん!」
「おぉ!小春!」
『いっくで〜!メリーゴーランドー!』

「先輩らキモいっすわ」

メリーゴーランドする先輩らにドン引きや。うわ、白石部長顔ひきつっとる、うける。写メろ

「財前何撮りよんねん。折るど携帯」
「あー、すんません」

保存すんなよとか言っとる部長オール無視で保存したったわ。俺がこんなレアもん消すわけないやろ

「絶対消せよ。つかな財前どないしよ、股間痛なってきた‥‥‥‥‥ごっつ痛い、なんでみんなそんな平気なん?ごっつ痛いんやけど」

「おつかれっした」

さっさ帰ってパソコンしよ


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201102
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