「名前捕まえた!」

「うわあ!どうしたの、エース」

「ふふーん、ちょっとな」


エースは名前が逃げられない程度に強く後ろから抱き締めた。


「…エース?」

「最近何かおれ、変で…」

「…エース………っひゃああ!?」


切なそうに囁く声に気を取られた名前は服の中に侵入してきたエースの手に気付くのが遅かった。


「ちょ!何してんの!」

「だからおれおかしいんだよ…」

「…おかしいんじゃなくて、サカってるの間違いじゃないの」

「お、それだ!」

「襲われるっ!エースに襲われる!助けっ…あっ」

「名前…ダメだ抑えきれない…」

「や、やです…!離し…」

「名前ってさ、背中弱いよな」


服の中に侵入していた手がツツ、と名前の背中を撫で上げる。ビクン、と体が跳ねた。


「やっ…」

「あー、イイ声…」

「ぁっ、エース…!」


ゴン!!


「いっでェ!!?」

「!?」

「何廊下でサカってんだアホンダラ」

「オヤジ…!助かった!」「オヤジ!あーいやこれは」

「サカるなら部屋に行け」

「…はーい」

「え?!ちょちょ、オヤジ助けて!」

「おれは今から寝るんだ」

「うっそー?!」

「よしじゃあ諦めろ、名前!」


エースは笑顔で名前の手を引っ張り、自室に戻った。さっさとベッドに押し倒せば、不安そうに見上げる名前。


「っ…エース」

「すげー名前に触りたい。あわよくば食いたい」


真剣な眼差しでそんなことを言われたら、名前は良いかなと考えてしまう。それに加え、


「…ダメ?」


と、子犬のように訊かれたら、もう好きにしてとしか出てこない。エースは嬉々として名前の首筋に口付け、リップ音を立てながら下に下がってく。


「ん…っ」


服は下着ごと捲り上げられ、露わになっている胸はエースの舌で弄られ吸われた。


「あ…っ!」


閉じられていた足をこじ開けて間に入り、胸を愛撫すれば熱い吐息が漏れた。それがエースを高ぶらせる。


「んー…っ…」

「名前、綺麗…」

「ッ…!」


赤くなった顔を背け、シーツに縋る名前。エースの手は徐々に下に降りていきズボンを器用に脱がしてく。


「…あー…ヤベェ…」

「…何が」

「悪い、慣らす余裕無いわ」

「…え、ちょ……やっ!?」


ズボンを放り投げ、下着をずらして性急に侵入した。


「ぁあ…!エース!やだやだ…!」

「ッ…悪い…」

「っあ、やあ…ん、ん…!エース、動くならキス、して…んん…っ!」


深く口付けてゆるゆると動き始めるエースに抱き付き、自らも腰を揺らして快感を求める。


「ふ、ぅん…!んっん…ん、んぁ…ッ!」


緩やかだった動きは次第に激しさを増し、やがて止まった。








「あぁ、気持ち良かった…!」

「…エース…」


ぐったりと布団に潜る名前とその横で満足そうに寝転がるエース。


「おれ、名前以外抱けねぇ」

「…私以外抱いたら海軍に突き出してやる…」

「名前、好き」

「…!」




抑えきれないお年頃




(好きだ)
(…うん、私も)
(…もう一回)(!?)
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