クレオメ



「モームおいでー!!」

「モオオォ!」

「ニュッ?!名前、いつの間にモームと仲良くなったんだ?」

「ひみつー。ねー?」

「モオッモォ」

「…まあいいかってニュー!?ちょっ!名前!何してるんだ!」

「え?モームとお散歩するから乗せてもらったの」

「危ないから戻ってきなさい!(おれがアーロンさんに叱られる!)」

「行ってきまーす!」

「モオオォー!」

「ニューッ!!?」

「ハチ!うるせェぞ何してるんだ」

「アーロンさん!ニュッ…いや、名前が…」

「ああ?」

「…モームと散歩に…」

「…あそこに見えるのがそうか」

「ニュー…」

「…行ってくる」

「ニュッ?!アーロンさん?!」










「モーム気持ちいいねー」

「モオー」

「乗せてくれてありがとう」

「モオオォー」

「モーム、そのまま潜って帰れ」

「モ…モオオォッ?!」

「アーロンさん!?」

「名前…無断で海に出るなと言ったはずだが」

「ハチに許可取りました」

「おれの許可を取れ。…モーム」

「モ…モオオォ…」ぶくぶく

「?!…ぷはっ!ちょっ…」

「ああ、泳げないんだったな?おれにしっかり掴まっていろ」

「…うわ、うわ…っ!」がっしり

「……」

「…アーロンさん」

「…なんだ」

「…ごめんなさい」

「…フン…帰るぞ」

「う、浮いたまま帰って下さいね?潜るとかナシですからね?」

「……」

「沈んでる沈んでるやめてー!!?」

「…シャハハハ!」



おれの行動一つで一喜一憂する名前が愛しい。




クレオメ/西洋風蝶草

*花言葉
小さな愛
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