よく晴れた日は眠くなる。…とても。
窓際で書類整理とか目の前に楽園があるのに鎖で繋がれてオアズケ状態だ。
ひどい、ひどすぎる。ねむい。


「あらら、凄い顔になってるよ名前ちゃん」


アナタが真面目に仕事をしないからですよ。


「んー、じゃあ、散歩でも行こうか」


何がじゃあなんですか。
私まだ書類終わってないしとにかく眠いの。散歩より睡眠よ睡眠。


「…ねえ、おれエスパーじゃないから心読めないんだけど、なんとなくわかるよ。てか、表情に出過ぎ」


ならもう構わないで下さい。
早く終わらせてお昼寝お昼寝。


「…ちょっとは話そうよ?声聞けなくてオジサン寂しいなあ」

「…大将、ねむいです」

「あらら。実はおれも。散歩やめて一緒に寝ようか?」

「…いいですねー」

「!!(いつもなら断られるのに!)」

「大将、」

「クザン、て呼んで?(ドキドキ)」

「…クザンさん」

「!! よし寝ようすぐ寝よう」


青キジは名前を抱え上げ、愛用しているソファへ向かう。
ソファに横になり自分の上に名前を寝かせ髪を梳く。


「んー…」

「おやすみ、名前ちゃん」








散歩より睡眠




(書類が遅いって来てみたら…幸せそうに寝ちゃってェ〜…妬けちゃうねぇ?)
(ぐがー)
(すーすー)



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