「愛を囁く」


ミホークはそっと名前を引き寄せ、耳元に口を寄せた。


「…愛している」


くすくすと名前は笑いながらミホークの肩に頭を預けた。


「離さない」

「今までもこれからも変わらず名前だけを抱き締めてやろう」


抱き締め。


「キスをする」


ミホークは名前に触れるだけのキスをした。


「…抱き上げてベッドに移動する」


名前を抱き上げ、寝室に向かう。ふと視線を落とすと名前と目が合い、二人で微笑み合った。

ベッドに優しく下ろし、名前が口を開く前に押し倒してキスをする。


「ん…ミホーク、まだ何も言ってないよ?」

「…この遊びをしているときの名前は焦らすであろう。耐えられん」

「…それじゃ、ミホークの好きにして」

「言われなくとも」


再び口付け、舌を侵入させて吸い上げ絡ませる。その間に自分のコートを脱ぎ捨てて名前の服をはだけさせた。


「っふ、ぅ…ん、んん」


下着をずり上げて胸を揉めば声が漏れた。強弱をつけて反応を見ながら先端も弄り、艶めかしく身を捩るのを観察する。


「んっ…んぅ…み、ほく…ぁ…ッんんー…」


名前はミホークに抱き付き、もっととせがむように更に舌を絡ませた。
胸から離れた手は体のラインを指先でなぞるように下りていき、服を脱がして下着の上から濡れている秘部に触れた。


「っん…!」


指が動けばくちゅ、と音が響き名前の羞恥を煽る。


「ふ、は…っんぅ…?!」


急な圧迫感に驚いて目を見開く名前。目の前にある鷹の目は細く、笑っていた。


「ぁ、ん、んっ!みっ…ふ、ぅん…!」


口を塞がれたまま貫かれ、息苦しくなってミホークの肩を押す。ミホークは名残惜しそうに離れ、休む暇も与えずに動き始めた。


「あっ、あ!ミホーク!やん、ちょっ…ひあ…!」

「いつも慣らすとは限らんぞ。油断したな」

「や、あッ!油断っ…する、に決まってる…っ!」

「クク、良い声だ。そんなに美味いかおれのは」

「ぁあっ、んん…!」

「そうだ、遊びをしようか」

「ん、あ、ッ!」

「名前、…愛を囁く」

「あ、い…っし、てる…ッ!」

「っ…離さない」


揺さぶられながらも必死に手を伸ばしてミホークに抱き付いた。ミホークは続ける。


「…口付けを」

「ん、んっ…ミホーク…!」


唇が重なり、互いの舌を絡ませれば。


「んふ…っ、んんんー…!」

「ん、…!」


共に果てた。




言葉のち行動




(…ミホーク、今日の何だか激しかった…)
(ヨかっただろう?)
(……っ!)
(いつも以上に良い締め付けであった)
(…やだ言わないで…ッ!!)
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