「キャプテン!話ってなんですか?」 「おめェに真剣に訊きたい」 「はい?」 「お……おれのことを、愛してるか…?」 「勿論愛しています!キャプテンに人生捧げるつもりで海賊になったんですから!」 「そォか!よし、デッキに来い!」 名前の手を取ってスタスタとデッキに上がれば、待ち構えてたクルー達が声をあげて祝いの言葉をおれ達に浴びせる。 「え!?え?何、え?どうしたの、みんな」 「野郎共ォオオオ!ハデに祝え!おれ様と名前は結婚を決めたァ!」 「…結婚!?私とキャプテンが!?」 「そうだ!名前!おれと結婚しろ!」 「…………はい!喜んで妻になります!」 船上で乾杯の声が交わされ、シャンパンが振られ。名前を抱き締めれば嬉しそうに抱き返してきた。 「名前、名前!愛してる!!」 「はい!私もですっ!」 「ハデに幸せにしてやる!」 覚悟しやがれ! …そしてその夜。バギーの部屋にて。 (キャプテンバギー、好き!) (あァ、おれもだ。…折角夫婦になったんだ。これから営みをなァ…) (営み?…ああ!寝るんですね?わかりました!) (そうそう、寝る…って待て。意味が違う) (キャプテンと寝るなんて恥ずかしい。おやすみなさーい!) (恥ずかしがってるようには見えないけどな!って待て!まだ寝るには…) (ぐー) (早…い…なチクショウ…名前、オメェは寝るのが早過ぎる…!あーあおれ様のドハデ初夜計画が……) (ぐー) (…寝顔見てたらどうでも良くなってきたぜ…。まあいい、おれ様も寝るかァ…) バギーはゴソゴソと名前の眠るベッドに入り込み、抱き締めて目を閉じた。 100824 |