「レイさーん!」

「おお、名前。来ていたのか」

「うん。一ヶ月シャッキーの所で待ってたんだけどあまりにも来ないから来ちゃった」

「それはすまない。ご苦労だったな」

「疲れたわ。捜し当てるのに二日かかったんだから」

「はは…こんな老いぼれの何処がいいんだ」

「オジサマ大好きよ」

「…名前、君は若い…」

「年齢のことなんてどうでもいいの。私は貴方が好き」

「名前…」

「レイさん、ちょっとどころかかなりお酒くさい。体にも染み着いてるんじゃないの?綺麗にして、それから改めて私の告白を聞いてよ」

「…そうしよう」


何事も無かったかのように二人は歩き出し、名前の泊まっているホテルへと着いた。部屋に行けばレイリーはさっさと浴室へと連れてかれ、着替えはとりあえずこれね、とバスローブを渡された。…バタン、とドアが閉まる。仕方なく服を脱ぎ、洗濯機に放り投げてシャワー室へと入っていった。



…………………



「……名前」

「ッ…!」


シャワーから上がったレイリーを見るやすぐ背を向けた名前。壁に手をついてうなだれた。


「…今から告白を聞くんじゃなかったのか…?」

「ちょっと待って心の準備が…!(というか目の準備が!バスローブがこんなに色気出るなんて…!)」

「さっきはさらっと告白していたのに…」

「さっきはさっき!」

「…あまり焦らすと」

「?!」


壁に追いやられ、逃げ場を腕で塞がれる。名前は驚いて向き合った。


「私のほうから告白してしまうぞ。…今までどれだけ我慢したことか。両思いならば襲っても問題無いな…?」

「…っ…!?」

「愛しているんだ、名前…」

「な…!」

「…名前…」


レイリーは目を細めて顔を近寄せる。


「レ、イリー…ん、」

「…初々しいが、初めてというわけではなかろう?」

「ん、違う、っけど…っ」

「…口を軽く開けて舌を出しなさい」

「……こう?」

「そうだ」


唇から少し出た舌に吸い付くように口付けた。


「っう、ん…ン、ふあっ」

「ん、…舌を絡ませるんだ」

「…っ、んんぁ…」

「…イイ子だ」


ちゅく、と絡まるごとに音が鳴る。力が抜けていく名前を抱え、ベッドへと移動した。


「っ、レイリー、っんぅ…!」


仰向けに寝かせた名前に覆い被さり先程より深く口付ける。レイリーの舌はねっとりと絡み付き、歯列を、上顎をくすぐるようになぞり淫靡な音を立てる。


「っふ、ァ…んン、」


手が、名前の服を器用に脱がしていく。ブラウスははだけさせられ、スカートと下着はいつの間にかベッドの下だった。


「ん…!」

「ほほう、よく濡れているな」

「やあっ…!」


秘部を撫でればくちゅ、と音が鳴る。足を閉じないように間に体を入れ、胸の突起へ口を寄せてかぷっとくわえる。甘噛みすると同時に指を侵入させた。


「ア、あっ!レ、イリー…や、んんー…!」


悶える名前を暫く観察し、指を抜く。


「あ……んあぁあっ!」

「っ…名前」

「ひっ、やっ、あっ!」


指とは比べ物にならないそれで貫き、腰を掴んで動き始めた。


「あっあっ、ん、レイリー…!」


自然と溢れる涙でぼやける視界の中、バスローブが乱れるレイリーを見て声を上げた。


「はっ…あんっ、待っ…や、!」

「待てるはずがないだろう。こんなにも綺麗に乱れる名前を目の前にして」

「んッ、ん、あっあっぁ!」

「今度は一緒に、な」

「ひあ…!や…っ…!ッぁああー…!」



…………………………



乱れたバスローブを軽く直したレイリーは息を切らして横になっている名前の額に口付けた。


「…レイリー…」

「少々無理をさせた」

「…ん、大丈夫」

「…名前」

「好きよ、レイリー」

「…!」

「好き、好き…」

「本当に私のような男でいいのか?」

「襲っておいて何を今更」

「…それもそうだな」


参った、と顎を撫でて苦笑するレイリーはにっこりと笑う名前の隣に寝転がり視線を合わせる。互いに笑って指を絡ませ口付けた。



(ん、ん、)
((…無意識なんだろうが…キスをする時に出るこの声はまずい…))
(…んっ?ふ、ぁ!)
((…もう二、三回は大丈夫だろう))
(んんぅ…!(え?また…!?))







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