「近頃…一人になると妙な視線を感じる。何かがあるってわけでも無いのに、だ」

「そんな…キャプテン、何か憑いているんじゃ?私が無休でキャプテンをお守りします!」

「おう!ハデに頼んだ、名前!」






守ってみせます!




名前はバギーの身を心配し、四六時中付きっきりで警護をすると申し出た。良い子に恵まれた(セクハラし放題だ)と感謝するバギーは申し出を快く受け、警護を頼んだ。早速船の見回りへ彼女を連れ出す。


「名前は可愛いなァ」

「ありがとうございます、キャプテン」


自慢の彼女を携え、デレデレとしながら船内を歩くバギー。たまに手を繋いでみたりして。
交際を始めてから大分経つというのに、名前は手を繋ぐだけでも頬を染める。初々しい姿にハデにやられたバギーは更にデレた。


「名前っ」

「はい!キャプテン」

「名前ー」

「はい、キャプテーン!バギー!」

「こりゃァいい!おれさまは幸せもんだなぁあ!」


船内の見回りも無事に終わらせ(周りからの熱い声援に応えて抱き付いてみたりと大盛り上がりだった)、部屋に戻る。
バギーがソファに座ったのを確認して、名前はすぐさま甘めのコーヒーを淹れた。


「オォ、気が利くな!」

「キャプテンのためですもの!」


そして笑顔でこう続けた。


「見回りの後はいつも角砂糖四個にミルク多めで飲んでいるのを知っています」

「…ん?それ話したか?まぁいい。さあ名前、おれさまのそばに来い」

「はい、キャプテン!」


いそいそとバギーの隣に座り、腕に抱き付く。


「もっと密着しろ」

「はい…」


息遣いが聞こえる程近くなれば名前の頬が染まった。


「…あ、ところでキャプテン。視線はどうですか?」

「お?名前が居てくれているお陰で忘れていた…!そうだな、名前の視線以外は何もねェな。おれさまの護衛は優秀だ!」


そう言って満足そうに笑うバギーの心の奥底で何かが引っかかった。…名前の視線以外は?


「それは良かった!さあキャプテン、そろそろ会議の時間ですよ。急がないとまたパワーストーンのアクセサリーをつけて1日過ごす罰ゲームになってしまいます」

「あァ、あれは精神的に恥ずかし…」


奥底に引っかかったものが何か理解した。


「…名前?」

「はい?」

「何で知っているんだ?」


あれは会議(という飲み会)に参加した者のみ知る罰ゲームだったはず、名前は参加していなかったよな?と、バギー。


「…何で、って」

「そういえば今日の会議も…」

「そんなの決まってるじゃないですか」

「ん…?」




私はキャプテンをいつでも見ていますから。



(!!?)
(だから、キャプテンのことは何だってわかります。流石に視線には気付きませんでしたが)
(お前だお前ー!)
(え?)







結那様リクエスト、バギー24時間べったり夢…!…?
べったりというか、24時間こっそり夢になってしまいました。…あれ?甘い雰囲気は何処へ…?
ちょっとズレましたがこれでも良ければお持ち帰り下さい!


10/07/02
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