「だーめだって!」
「なんで!ロメオのけち!」
「んな!おめぇは一般人、おらさ海賊、おめぇ巻き込むわけにはいかん!」
「だーかーらー!私も海賊になるって言ってるでしょ!?」
「こんっのわがらずや!」
「どっちがよ!」

船の前で喧嘩をしている二人は人目を気にする余裕もなく言い合っていた。訛りのある男は一般人である彼女の乗船を拒否して船の前に仁王立ち、彼女は男と一緒に行くと訴えている。

「この先は何があるかわがらね、守れる自信もねえ、頼むから」
「……じゃあ、守られなきゃいいのよね?」
「んあ?…ああ、まあ、そうさなるが…」
「…なら見てて、今までロメオに隠してたこと」

彼女は一歩離れると、強く地面を蹴った。身体がふわりと宙に浮き、バルトロメオの船に着地する。

「は…!?」
「こう見えても私、戦えるのよ!身軽だし、基本的にナイフを使った接近戦が得意なのよ!ロメオはおれが守るーっていつも守ってくれてたから見せられなかったけど、賞金だってかかってるんだから!ロメオはルフィ先輩の手配書にしか興味無かったみたいだけど!」
「はぁあ!?おま、何で早ぐ言わな」
「ロメオが!守ってくれるって言ってくれて嬉しかったから!」

袖からダガーナイフを出し、膝を軽く曲げて姿勢を低くしながら構えた。

「これでも乗船拒否するなら!私は貴方を倒すわ!」
「……ぶはっ!わがった、連れてく!こっから先、過酷さなるが、覚悟はええが」
「…!、勿論!」






フォロワーさんイメージのお話。フォロワーさんのみ煮るなり焼くなりお好きにどうぞ!

□小ネタ


- ナノ -