「あら、おかえりミホーク」
「……ああ…」
「大丈夫?鰐さんに誘われたって言ってたけど…どれだけお酒飲んだの」
「覚えていない…」

苦笑する彼女はミホークを寝室へ連れていき、キッチンへ行くとグラスに水を注ぐと戻った。帽子やロングジャケットを脱ぎ捨ててベッドに倒れ込んでいる彼を見るとけらけらと笑う。

「珍しいね、ミホークがこんなにも酔うなんて。強いお酒ばかり飲んだんでしょ?ほら、お水飲んで」
「…ああ…」

気だるそうに起き上がるとグラスを受け取ってあっと言う間に飲み干した。冷たい感覚が喉を通り、身体に染み渡るような感覚に目を細めながら笑う彼女を見る。

「……、」
「ん?……わ、」

ぼそ、と小さな声で名前を呼ばれて首を傾げた瞬間に視界が反転し、目の前にはミホークの顔とその後ろに天井が見えた。一瞬で状況を理解した彼女は身を捩って逃げようともがく。背中を向け、抜け出そうとするも容易に抱き締められた。

「ミホーク!酔った状態ではしないって、約束、」
「…愛してる…」
「はいはい私も愛してるから、って、こらー!」

服を捲って背中に頬摺りし、ちゅ、と音を響かせて口付ける。

「みほーく、」
「…ぬしを愛していいのはおれだけだ…」
「…わかったから、」
「愛してる…」
「…もう、私も愛してるってば」
「……ぐー…」
「……!!!?」

背中に抱きついたまま気持ちよさそうに寝息をたてるミホークに呆れながら大人しくする彼女でした。

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