「実験、です」 「シュロロロ…!面白い、どんな実験なんだ?」 「シーザー、ちょっとガスになってこの瓶に入ってみて?ちょっと小さいかな?」 「こんなもの、余裕に決まっているだろう」 ガスになったシーザーが瓶に入るのを確認するときゅっと蓋を閉めた。 「…おい?何をしてるんだ?これじゃ流石に出れな…おい、無視をするな。聞いてるか?!」 「聞いてない。じゃあね。この前のおやつ食べられた怨みは晴らしたわ」 「聞いてるじゃないか!あれは悪かったと何度も…!別の菓子を買ってやったろう!」 「それをモネに取りに行かせた罰よ」 「お前…!!出せ!マスターの命令だぞ!?」 ダン!と瓶をテーブルに置くとシーザーは黙る。 「…二人きりのときは恋人よ?命令も何もないわ。…ねえ、シーザー?暫くそこで反省してて」 にっこりと笑いかけると瓶を置いたまま部屋をあとにした。静かになった部屋にはシーザーの泣き声が響きわたったとか。 ← □小ネタ |